K-POP第5世代を代表するTWS(トゥアス)が、10月13日に4thミニアルバム『play hard』をリリース。同日、韓国ソウルのYES24ライブホールで行われたメディアショーケースで、軽やかで清涼感あふれるステージを披露した。
その模様と6人の新たな魅力をレポートする。
プレディス・エンターテインメントがSEVENTEEN以来9年ぶりに送り出したボーイズグループ・TWSは、2024年1月にデビューした6人組。爽やかな笑顔とナチュラルな雰囲気を持つ彼らの、長い手足で繰り広げるキレのある群舞は、SEVENTEENの系譜を受け継ぐ正確で統一感のあるフォーメーションが最大の魅力。透明感のあるボーカルも相まって、“青春のきらめき”を感じさせる稀有な存在だ。
2025年には3rdミニアルバム『TRY WITH US』でカムバックし、タイトル曲『Countdown!』で音楽番組6冠・グランドスラムを達成。2月にはソウルで初のファンミーティングを開催し、6月には初の単独コンサートを実施。3月には日本でもファンミーティングを行い、7月には『はじめまして』で日本デビューを果たした。オリコン週間ランキング1位を獲得し、累計25万枚を突破した。続く初の日本ツアーでは全国6都市13公演で約5万人を動員し、日韓両国で大きな飛躍を遂げた。今回のアルバム『play hard』には、好きなことに全力で挑むTWSの熱い青春が込められている。
今回のカムバックショーケースではトレードマークだった制服を脱ぎ、清涼感はそのままに大人の扉を開いたTWSが登場。タイトル曲の『OVERDRIVE』では、肩を揺らす遊び心たっぷりのパフォーマンスで6人それぞれの個性が炸裂。拗ねたような表情もたまらない。先行リリース曲『Head Shoulders Knees Toes』では、ダンサーたちと息の合った群舞を見せ、スケール感と緻密なテクニックに思わず息をのむ。黒の衣装に身を包んだTWSは新鮮で、気品と新たなオーラを放っていた。
続く記者との質疑応答では、謙虚で聡明かつ誠実な一面が際立ち、華やかで力強いステージとのギャップに思わず心をつかまれる。質問のたびに全員が立ち上がって挨拶するため、途中、「もう立たなくて大丈夫ですよ」と声がかかる場面も。グループとしての成長と意志が感じられる、印象に残った6人のトークの一部を紹介したい。
SHINYU
(SBSの音楽番組『人気歌謡』のMC就任の抱負を聞かれて)「1週間の締めくくりとなる番組を担当できて光栄です。多くのことを学べると思うと胸が高鳴ります。皆さんに充実した週末をお届けできることをとても嬉しく思います」
DOHOON
(MBCの音楽番組『ショー!音楽中心』のMCとして活躍中。音楽番組MCの先輩としてSHINYUへのアドバイスを聞かれると)「僕もまだ足りないところもたくさんありますが、ひとつだけアドバイスをするなら、“人見知りをなくすこと”。僕もSHINYUさんも人見知りなところがあるので、そこを克服できればうまく進められると思います」
YOUNGJAE
「今回のアルバムは、“限界を打ち破る”という気持ちで全力で準備しました。“42(サイ/ファンダム名)”の皆さんにも、『これが本当にTWS?』と思ってもらえるように頑張って準備しました」
HANJIN
「体格や歌声の面で自分の成長を感じました。音楽の方向性も、その成長に合わせて少しずつ変化していると思います。デビュー当時の映像を改めて見返すと、自分でも“若いな”と感じます。」
JIHOON
「ファンの皆さんがステージを見て本当に幸せになってほしいという気持ちで、振り付けを作っています。でもダンスに集中しすぎると、“上手く見せたい”という気持ちが先に出てしまい、その幸せな感情を完全に伝えるのが難しいと感じました。なので振り付けの中にアイコンタクトをしたり、楽しめる瞬間を入れるようにしました」
KYUNGMIN
「どの曲も“推し曲”と言えるくらい自信を持って完成させました。10代最後の活動で、来年は20歳になり、メンバー全員が20代になります。もっといろんな姿をお見せしていきたいです」
爽やかさと確かな実力を兼ね備え、青春の瞬間をまっすぐに表現するTWS。ビジュアルもパフォーマンスも“眼福”という言葉がぴったりで、まさに“伸びしろしかない”未知なる可能性を秘めたグループだ。
(文=田名部 知子)
写真=(P)&(C) PLEDIS Entertainment
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