【役立つ歴史解説】『太宗 イ・バンウォン』で主人公の最大の難敵になったのは誰か?

2024年04月10日 歴史 #康熙奉コラム #写真
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テレビ東京の韓流プレミアで4月9日に放送された『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の第3話では、その後の高麗王朝の滅亡につながる重要な局面が描かれていた。

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1388年に「威化島(ウィファド)回軍」を成功させた大将軍の李成桂(イ・ソンゲ)は、第32代の禑王(ウワン)を廃位させて、その息子である昌王(チャンワン)を即位させた。まだ未成年の国王なので、実権は完全に李成桂が握っていた。

そんな李成桂の頼りになる腹心が、鄭道伝(チョン・ドジョン/イ・グァンギが演じている)と鄭夢周(チョン・モンジュ/チェ・ジョンファンが演じている)であった。2人とも歴史に残る大学者であったが、高麗王朝の存続に関してはそれぞれに意見の違いがあった。

鄭道伝は李成桂のことを心から敬服しており、李成桂が新しい王朝を作ることに賛成していた。その一方で鄭夢周は正統的な体制維持派であって、高麗王朝の存続を常に願っていた。それゆえ、李成桂が新しい王朝を建国することには反対だった。

そして、鄭道伝や鄭夢周を交えて開かれた公式的な会議にチュ・サンウクが演じる李芳遠(イ・バンウォン)が参加したのが、第3話の重要シーンであった。その場で李芳遠は、流罪になっていた禑王を殺して昌王を廃位させる、という強硬な意見を述べた。真っ向から反対したのが鄭夢周だ。

「その意見には名分がまったくない」

それが鄭夢周の考え方だった。

太宗イ・バンウォン~龍の国~
画像=KBS

李芳遠が頭角を現す過程

歴史的に見ると、李芳遠と鄭夢周は後に意見の相違から宿敵同士になっていく。第3話では、まだそこまで対立はしていなかったが、鄭夢周が高麗王朝の「最後の砦」になるというストーリー上の大事なところはきちんと取り上げられていた。

『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の序盤は、高麗王朝から朝鮮王朝に移っていく過渡期の核心部分がドラマチックに描かれていくが、李成桂の数多い息子たちの中で、五男の李芳遠が徐々に頭角を現す過程が細かく扱われていった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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