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プロが選んだ韓国ドラマ2025年ベスト5【ラブコメ】年末年始イッキ見オススメ

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2025年の韓国ドラマは、ラブコメがとにかく面白かった。キュンとさせるだけでなく、笑わせて、泣かせて、時には人生まで考えさせてくれる――そんな作品が次々と誕生した一年だ。

今回紹介する「ラブコメ編ベスト5」は、数字や評判だけで決めたランキングではない。普段から韓国ドラマを観て、取材し、原稿を書き、ビジュアルを作り続けている編集者やライター、デザイナー、カメラマンたちが「これは本当に良かった」と感じた作品を持ち寄って選んだものだ。プロの目線と素直な“好き”が詰まった5本で、2025年のラブコメを振り返ってみたい。。

第5位 『憎たらしい恋』(Prime Video)

国民的俳優と芸能部記者が、スキャンダルと偏見渦巻く芸能界でぶつかり合いながら共感とときめきを育む物語。

主演のイ・ジョンジェとイム・ジヨンの掛け合いは、まさに“大人のラブコメ”。『イカゲーム』シリーズなどで重厚な役を見せてきたイ・ジョンジェが、久しぶりに軽やかなラブコメディに挑戦した点も話題を集めた。

(画像=『憎たらしい愛』韓国ポスター)

イ・ジョンジェは出演を決めた理由として「重い作品が続いたので、明るくて軽快な作品をしたかった」と語るなど、本人にとっても新境地となった作品である。失われた初心、芸能界の裏側、偏見を打ち砕く言葉の応酬が爽快で、視聴者の共感を生んだ。

第4位 『私と結婚してくれますか?』(Disney+)

チェ・ウシクとチョン・ソミンが描くピュアなラブストーリー。離婚の過去と誤解を抱えながらも運命として結ばれる2人の軌跡は、韓国で視聴率9%超を記録し、同時間帯1位に輝く大ヒットに。

「メリさん、僕と結婚してくれますか」というプロポーズシーンは2025年の名場面として語り継がれる。視聴者の涙腺を何度も刺激した。

(画像=『私と結婚してくれますか?』韓国ポスター)

「サボテン号泣シーン」「不意打ちキス」など数々の名シーンを生み出し、SNSでもバズを連発した。世界的にも支持され、Disney+ TVショー部門ではワールドワイド1位を記録。“胸キュン”と“純愛”の力を証明した傑作である。

第3位 『ダイナマイト・キス』(Netflix)

生計のために「子持ち主婦」として偽装就職したシングル女性と、彼女に恋してしまった上司の“気苦労ロマンス”。主演のチャン・ギヨン(コン・ジヒョク役)とアン・ウンジン(コ・ダリム役)が贈る“キスから始まる”胸高鳴るロマンスは、韓国はもちろん、世界的もヒット。

韓国では同時間帯全局1位、平日ドラマ視聴率1位、木曜放送全番組の中で視聴率1位など、圧倒的な独走状態を示した。Netflixでは非英語部門のグローバルTOP10の常連でとりわけアジア圏とアメリカ大陸での支持が高かった。

(画像=『ダイナマイト・キス』韓国ポスター)

誰もが共感できる普遍的な感情である“恋”を、直感的かつテンポ良き、視聴者が「きっとこうなるはず」と予想した瞬間、その期待を裏切らずに“最高の味”として絶妙に提示する演出が、多くの視聴者を虜にした。近年のラブコメで最も“勢い”を感じさせた作品だ。

第2位 『魔法のランプにお願い』(Netflix)

公開3日で視聴数400万、世界46カ国のTOP10入り。キム・ウビン演じるジーニーと、ペ・スジ演じるガヨンの前世と現世をつなぐ物語は、「ただのラブコメかと思ったら号泣した」と絶賛の声が相次いだ。

視聴者の間で「11話からが本物」と語られるほど、後半からの感情線の深まりが圧倒的。痛いほど切なく、それでいて希望に満ちた“変えられる未来”への選択。“ロマコメの名手”と称されるキム・ウンスク脚本家の筆致は今回も冴えわたった。

ジーニーとガヨンのロマンスは、胸が高鳴るときめきとユーモアを超え、やがて切なくも深い感情線を描きながら観る者の心を震わせた。3つの願いをめぐる物語の果てに、人間性という普遍的テーマを投げかけ、静かな余韻を残した。

(画像=『魔法のランプにお願い』韓国ポスター)

独創的なキャラクターを演じた俳優陣も褒めるべきだろう。キム・ウビンは過去最大級の変身を遂げ、キム・ウンスク脚本ならではの洒脱なセリフを完璧に消化したと評され、幅広い演技力を証明した。

ペ・スジもまた“感情を欠いた人物のロマンス”という難役を説得力豊かに演じ切り、その美貌と表現力で“完璧な俳優”との呼び声を高めた。

さらに、物語にスリリングな変化をもたらしたミジュ役のアン・ウンジン、死の天使を魅力的に演じたノ・サンヒョン、神獣セイドを演じ圧倒的存在感を放ったコ・ギュピル、演技の幅を広げたイ・ジュヨン、そして超自然的なキャラクターを個性豊かに体現したウ・ヒョンジンらも、ホットな注目を集めた。まさに全世界を魅了したファンタジー・ロマンティックコメディだ。

第1位 『暴君のシェフ』(Netflix)

韓国はもちろん、日本をはじめとする世界各国で熱狂を巻き起こした『暴君のシェフ』が堂々の1位だろう。

“少女時代”のメンバーであり、女優でもあるイム・ユナが、過去にタイムスリップし最悪の暴君であり絶対味覚を持つ王と出会うフレンチシェフ、ヨン・ジヨンを熱演した。ユナは、異なる時代で生き延びようと奮闘するコミカルな姿から、熾烈な料理対決の中で見せた執念と成長、さらに王様イ・ホンとの抒情的なロマンスまで、ジャンル的変奏の多い物語を安定した演技力で自らの色に染め上げ、視聴者をキャラクターの物語に完全に没入させた。

(画像=『暴君のシェフ』韓国ポスター)

絶対的な味覚を持つ若き王“イ・ホン”を演じたイ・チェミンも素晴らしかった。主演俳優交代という重圧のなかで見事に“暴君”を体現、瞬く間に視聴者の注目を集めた。それまで“優等生的なイメージ”が強かった彼が、『暴君のシェフ』で“暴君王”という強烈で複雑なキャラクターを演じたことで、新たな魅力を大きく開花させた。

劇中では、王としての威厳と冷酷さを保ちつつも、宮中に現れた天才シェフとの食と恋の交流を通し、徐々に心を揺さぶられていく――そのギャップと揺らぎを、鋭い目線や所作、表情の変化で繊細に表現。その結果、「大ブレイク」「次世代スターの筆頭候補」として業界内外から称賛を集めている。

文=韓ドラLIFE編集部

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