【家族の顔ぶれがわかりづらい?】『太宗 イ・バンウォン』に登場する人物の関係性を瞬時解説!

2024年04月09日 歴史 #康熙奉コラム #写真
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テレビ東京の韓流プレミアで4月8日に放送された『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の第2話では、主役のチュ・サンウクが演じる李芳遠(イ・バンウォン)の若き日の奮闘ぶりが描かれていた。

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このときに起こった大事件が、1388年の「威化島(ウィファド)回軍」である。高麗王朝の大将軍であった李成桂(イ・ソンゲ)は、第32代の禑王(ウワン)から無理難題を命じられていた。

彼は明を攻撃することを強制されたのだが、李成桂は「小国が大国に逆らうのは良くない」という理由で反対した。しかし、禑王の強引な命令を受けて李成桂も出陣せざるをえなかった。しかし、途中で引き返して歴史的な「威化島回軍」を成功させて、高麗王朝の最高実力者になった。

なお、高麗王朝は一夫多妻制だった。というのは、初代王の王建(ワン・ゴン)が勢力を伸ばすために政略結婚を繰り返し、30回ほど婚姻した人なのだ。そういう背景があり、高麗王朝は一夫多妻制を採用しており、武将として成功した李成桂には同時に2人の夫人がいた。

最初の夫人は韓氏(ハンシ)。李成桂が出世する前から夫を支え続けた「糟糠の妻」である。李成桂はこの夫人との間に6男2女をもうけている。男子は年長から順に以下のようになっている。

長男/芳雨(バンウ)
二男/芳果(バングァ)
三男/芳毅(バンイ)
四男/芳幹(バンガン)
五男/芳遠(バンウォン)
六男/芳衍(バンヨン)

この6人の中で、『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の主人公が五男の芳遠だ。

(写真提供=Monster Union)

有力な家柄の出身

次に、李成桂の二番目の夫人は康氏(カンシ)だった。政府高官だった康允成(カン・イルソン)の娘である。彼女は韓氏に比べるとはるかに有力な家柄の出身であり、その権勢は李成桂にも大きな影響を与えている。

そんな康氏は、李成桂の息子を2人産んでいる。

七男/芳蕃(バンボン)
八男/芳碩(バンソク)

この2人は1388年のときはドラマの中で子供として描かれている。成人していた韓氏の息子たちとは年齢差が顕著だった。

以上のように、李成桂をめぐって2人の夫人と8人の息子を把握しておけば、『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』の全体像を理解できるだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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