子役からそのまま俳優として成功する例は決して多くない。しかし、成功したとき、そのインパクトは計り知れない。
たとえばキム・ユジョンやキム・ソヒョンのように、幼い頃から演技のキャリアを積み上げ、現在はトップ女優として活躍している例は“子役成功の象徴”ともいえる存在だろう。子どもを俳優として育てたいと願う親にとって、まさに憧れのロールモデルだ。
今回は、そんな“ポスト・キム・ユジョン”や“ポスト・キム・ソヒョン”と呼ばれるにふさわしい、注目の実力派子役たちを紹介する。
2014年7月21日生まれのオ・ジユルは、生後6カ月でキッズモデルとしてデビューし、2021年にはNetflixオリジナル映画『スペース・スウィーパーズ』で本格的に映画の世界へ。以降も着実に作品を重ね、2023年には映画『悪夢』(原題)で初主演を果たした。
その名が広く知られるきっかけとなったのは、ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年)での幼少期ウ・ヨンウ役。法律文書をすらすらと読み上げる姿が印象的で、集中力と演技力に高い評価が寄せられた。また、同年のNetflixシリーズ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』では、イム・ジヨン演じるパク・ヨンジンの娘ハ・イェソルを演じ、存在感を示した。
あどけなさの残る外見とは裏腹に、観る者の心をとらえる確かな表現力が持ち味。さらに、『ウ・ヨンウ』撮影時、記者から「笑って」と声をかけられ、前歯が抜けた状態で口元を隠しながら微笑む様子がSNSで拡散されるなど、天性の愛嬌もファンの心をつかんで離さない。『ザ・グローリー』のビハインド映像では、パク・ソンフンやチョン・ソンイルとの無邪気なやり取りも大きな反響を呼んだ。
2017年2月16日生まれ。丸い瞳とぱっつん前髪がチャームポイントのキ・ソユは、2018年のドラマ『魔女の愛』で子役デビュー。その後も『賢い医師生活 シーズン2』『私たちのブルース』『私の完璧な秘書』など、名の知れた作品に次々と出演してきた。
なかでも、『良くも、悪くも、だって母親』で演じたミジュ(演者アン・ウンジン)の双子の娘「イェジン」役は印象深い。母親思いの健気な姿や、大人顔負けの堂々とした言葉遣いで多くの視聴者の涙を誘い、心に残る演技を披露した。
現在、映画『侵入』(原題)の公開も控えており、共演した女優クァク・ソニョンはラジオ番組で彼女について「年齢を除けば、子役というよりは一人の俳優仲間」とコメント。「集中力と理解力が非常に優れている」とその実力に太鼓判を押した。
なお、兄のキ・ユンユも俳優として活動しており、『オー!マイベイビー』『私たち、他人になれるかな?』『生まれ変わってもよろしく』『ヴィジランテ』で共演も果たしている。
2017年10月28日生まれのオ・ウンソは、2021年に『賢い医師生活 シーズン2』でデビュー。太く印象的な眉がトレードマークで、そのビジュアルが幼少期のシン・セギョンに似ているとネット上でもたびたび話題となっている。
デビューからのわずかな期間で、映画・ドラマあわせて19本の作品に出演。2024年だけでも、『私の夫と結婚して』『正直にお伝えします!?』『完璧な家族』『となりのMr.パーフェクト』『組み立て式家族』などの話題作に次々と登場。
さらにNetflixオリジナル『The 8 Show ~極限のマネーショー~』『地獄が呼んでいる シーズン2』にも出演するなど、圧倒的な出演本数を誇っている。今年もすでに『モーテル・カリフォルニア』や『善意の競争』で主人公の幼少期役も演じた。明るく快活なおてんばキャラを得意とし、その天真爛漫な魅力と演技力で視聴者を惹きつけている。
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