時代劇『イ・サン』では、歴史上の大事件がスリリングに描かれていた。その際に気になるのが、登場人物たちの実年齢である。そこで、『イ・サン』を大いに盛り上げたキャストたちの当時の実年齢を調べてみた。
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まず、『イ・サン』の序盤で描かれたのは、思悼世子(サドセジャ)が米びつに閉じ込められて餓死する場面だ。起こったのは1762年だった。このときに、主要人物たちの年齢は何歳だっただろうか。
●思悼世子(演者イ・チャンフン)は1735年生まれの27歳
●恵慶宮(ヘギョングン/演者キョン・ミリ)は1735年生まれの27歳
●英祖(ヨンジョ/演者イ・スンジェ)は1694年生まれの68歳
●貞純(チョンスン)王后(演者キム・ヨジン)は1745年生まれの17歳
●イ・サン(演者イ・ソジン)は1752年生まれの10歳
●ソン・ソンヨンこと成徳任(ソン・ドギム/演者ハン・ジミン)は1753年生まれの9歳
以上のように実年齢を比べて、何を思うだろうか。顕著なのは、英祖と貞純王后の年齢差だ。夫婦でありながら、51歳も離れでいる。
それは、祖父と孫娘の年齢差と思えるほどだ。60代の国王が二番目の妻として10代の娘を迎えたので、このような年齢差になっている。その貞純王后が結果的に思悼世子と英祖の仲が悪くなる一因を作ったのだから、「末恐ろしい10代」と言わざるをえない。
また、父の思悼世子が餓死したとき、イ・サンは10歳だった。彼が終生愛した成徳任は9歳で、この年に王宮に入って女官となっている。
次に、イ・サンが22代王として即位したときの年齢を見てみよう。それは、1776年のことだった。
●イ・サン/24歳
●成徳任/23歳
●恵慶宮/41歳
●貞純王后/31歳
イ・サンは24歳で若き国王となり、24年間、王位に就いていた。彼が寵愛した成徳任は1786年に33歳で他界し、イ・サンは1800年に48歳で亡くなった。宿敵の貞純王后は1805年に60歳で世を去り、イ・サンの母・恵慶宮は、1815年に80歳で亡くなった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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