オバケ時代劇『太陽を抱く月』が「レジェンド」の評価を受けた理由は?

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大人気ドラマ『涙の女王』において、キム・ジウォンと共演したキム・スヒョンの演技力が改めて称賛されている。彼は主人公ペク・ヒョヌに扮して奔放な表現力を見せてくれた。まさに、天才的なセンスを持った主役俳優なのである。

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そのキム・スヒョンが12年前に主人公を演じたのが、韓国MBCで2012年に放送された『太陽を抱く月』であった。このドラマは数々の伝説に彩られているが、今回は二つのことを強調しておこう。

最初に取り上げるのは視聴率である。このドラマは時代劇歴代視聴率の10位となる42・2%を記録している。

今はドラマを取り巻く環境が変わってしまい、「10%を越えればヒット」と言われる。そういう現況から見れば、40%以上の視聴率というのはまさにオバケ級のメガヒットだったと実感できる。これだけの実績をあげられたのは、ドラマの展開がミステリアスで興味深かったからだ。

世子嬪(セジャビン)が呪いを受けて亡くなるが、実は生き返っていて、巫女になってかつての夫であった国王と究極の愛に導かれる、というストーリーが秀逸だった。しかも、キム・スヒョンとハン・ガインが主役カップルを情緒的に演じて大好評を博した。

太陽を抱く月
『太陽を抱く月』はキャストが本当に魅力的だった

ワクワクするほど面白い

次に取り上げるのは、子役たちの大活躍である。『太陽を抱く月』の序盤では、世子と世子嬪をヨ・ジングとキム・ユジョンが演じていて、世子嬪候補のライバルにキム・ソヒョンが扮していた。また、世子嬪の兄を演じたのがイム・シワンだった。

いま、韓国ドラマ界でヨ・ジング、キム・ユジョン、キム・ソヒョン、イム・シワンといった俳優は、堂々たる主役スターだ。そんな4人が子役として火花を散らしたのが『太陽を抱く月』の序盤であり、このドラマがレジェンドの評価を受ける理由となった。

『太陽を抱く月』は今も高い人気を誇っている。人気のスターたちの12年前の熱演を見るのも、ワクワクするほど面白い。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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