テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『太陽を抱く月』は、6月10日の第14話が、物語が大きく動く転換点となった。それは、ハン・ガインが演じる巫女のウォルが失っていた記憶を徐々に取り戻してきたからだ。
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彼女はもともと世子嬪(セジャビン)になっていたヨヌ(キム・ユジョンが演じていた)だった。しかし、大妃(テビ)の陰謀で呪いをかけられて、命を失った。とはいえ、完全に生命を断たれたわけではなく、墓の中から生き返ることができた。ただし、その際に記憶喪失に陥り、巫女として育たられてウォルとなった。
世子のイ・フォンは立派な国王として君臨していた(キム・スヒョンが堂々と演じた)。それなのに、ウォルはイ・フォンのことを覚えておらず、せっかく再会したのに彼は事情がわからず苦しんでいた。
その中で、皆既日食の日にまたもや大妃の指図で閉じ込められたウォルは、夢の中で子供時代の自分に会い、それを契機に記憶を取り戻してきたのであった。
こうした展開となった第14話は本当に抒情的な名場面が多かった。大妃の陰謀でウォルが怪しい者たちに連行されるとき、それを偶然見かけたのが、ヨヌの母親のシン氏(ヤン・ミギョン)だった。彼女はヨヌを追ったが、群衆に阻まれてしまった。シン氏の悲しみは本当に深かった。このとき、演じたヤン・ミギョンの悲しみの感情に胸を打たれた。
また、ウォルが夢の中で子供時代のヨヌを見た瞬間も感動的だった。再びドラマに登場したキム・ユジョンが愛らしい表情を見せてくれた。
そして、目覚めたウォルの記憶が次々に甦ってくる場面も見応えがあった。ハン・ガインが感情の昂ぶりをありのままに表現していて迫力があった。
ハン・ガイン、ヤン・ミギョン、キム・ユジョン……『太陽を抱く月』を彩る女優陣が第14話では、本当に素晴らしい演技を披露してくれた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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