テレビ東京で放送されている『太陽を抱く月』は、5月29日の第6話で子役の出番が終わった。序盤を盛り上げたヨ・ジングとキム・ユジョンから今度はキム・スヒョンとハン・ガインにバトンが渡ったのだ。
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少し残念な気持ちがある。ヨ・ジングとキム・ユジョンがとても素晴らしかったからだ。特に、キム・ユジョンは子役として最高の演技を見せた。
そもそも、彼女が子役としてデビューしたのは4歳のときだった。映画『親切なクムジャさん』で拉致された子供の役に扮していた。そのときは撮影現場が怖くて、セリフも言えずに泣いてばかりいた。
それでも、少しずつ慣れてきて、『イルジメ(一枝梅)』と『トンイ』でも重要な子役を演じた。特に『トンイ』のイ・ビョンフン監督から多くのことを学んだ。
「他の俳優の方々はイ・ビョンフン監督と仕事をするのは大変だと言いますが、その分、学べることも多いのです。監督は私に発声も教えてくださいました」
こうして順調に成長していったキム・ユジョンなのだが、『太陽を抱く月』に出たときは事情が変わった。悩みが多かったという。キム・ユジョンが率直に振り返る。
「『太陽を抱く月』の第1話が放送されたときは落ち込みました。私の演技に足りないところが多かったのです。ネットでも『下手だ』という評が出ました。でも第2話が放送されてからは、視聴者の方々が少しずつ認めてくださいました」
徐々に評価されたことが本当にうれしかったというキム・ユジョン。彼女は子役として作品ごとに大人顔負けの演技をするようになった。
しかし、気になることがあった。当時は「子役は大成できない」というジンクスがあったのだ。そのことで苦しんだ時期も続いた。
しかし、時間が解決してくれたという。作品を経るごとに自信が芽生えてきた。もう迷うことはなかった。ジンクスを気にせず自分が信じた道を全力で進んだことで、キム・ユジョンは今のトップ女優の位置を獲得したのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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