今やキム・ユジョンは20代女優の最前線で大活躍している。元は子役スターの代表格だった。そんな彼女が12歳のときに演じたのが『太陽を抱く月』のヨヌの役だった。ヒロインに扮したハン・ガインの子供時代を演じたのである。
【関連】18歳年下の日本人女性に“一目惚れ”。韓国俳優の結婚相手が「超美人」と話題私(康熙奉)は当時、韓流ムックの編集長をしていて、担当者が『太陽を抱く月』に出演した当時のキム・ユジョンにインタビューをした。そのとき、彼女は興味深い話をたくさんしてくれた。その主な話を再現してみよう。
キム・ユジョンは快活に『太陽を抱く月』について語った。
「時代劇のシナリオには難しい単語が多いのです。『太陽を抱く月』のときも専門的な用語がたくさん出てきました。おかげで、多くの歴史を学ぶことができました」
「私は他の子役に比べて、本格的なロマンスを早く始めたほうです。もちろん、恋がなんなのかまだよくわからないから、どうすればうまく演技できるのか、いろいろ考えました。それが良かったです。本当に、『太陽を抱く月』は忘れられない作品ですね」
このように『太陽を抱く月』に強い愛着を持っていたキム・ユジョン。彼女はこのドラマが大人気になった背景を次のように分析していた。
「『太陽を抱く月』でみなさんから愛されたのは、恋を描きながらも固くないファンタジーだったからだと思います。神秘的で女性のロマンスをすべて入れて作られていました。しかし、演じるシーンによって感情が高ぶりすぎることがありました」
そんなときは監督から「撮り直さなければならない。あまり泣いてはいけない」と忠告されてしまったという。
「感情を押さえたほうがもっと悲しく感じられたかもしれません。私もそうしたかったのですが、涙が止まりませんでした。気持ちを整理するのが大変でした」
当時のキム・ユジョンは「私は感情が爆発するシーンがすごく好きなんです」と語っていた。とても多感な感受性を持っていたわけだ。そうした資質を生かして、彼女はトップ女優への道をひたすら歩いていったのである。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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