ユンソナのことを覚えているだろうか。おそらく30代以上の男女なら誰もがその存在を知っていることだろう。30代以下の男女も、その名に聞き覚えがあったり、顔を覚えているかもしれない。
それほどまでユンソナは有名だった。おそらく日本で人気タレントとして成功した第1号と言っても過言ではないかもしれない。
生まれは1975年。1994年に韓国の公共放送KBSの公開オーディションを経て、同局の専属タレントとなり、女優として数多くの作品に出演する。
日本での活動を始めたのは、韓国での基盤が固まった2001年になってから。ホリプロに所属して、NHKドラマ『もう一度キス』でヒロイン役を務め、その後、当時大ブレイクしていた深田恭子と共演して、日本での人気を不動のものにした。
2003年には木村拓哉主演ドラマ『GOOD LUCK!!』、2003年と2006年には『木更津キャッツアイ』劇場版映画にも出演。
女優業だけではなく多数のバラエティ番組でも活躍し、2004年にはSONA名義で歌手デビューも果たした。
韓国での人気も高かった彼女は、両国を往復するハードな芸能生活を送っていたが、2006年には以前から知り合いだった実業家と遠距離恋愛を実らせて結婚。
2008年には男児、2012年には女児を出産し、育児に専念するためにいつの間にか日本のテレビ番組で見ることがなくなった。日韓を往復する生活を送っていた彼女は、日本に行く時は、育児を母と夫に任せるしかなかった。そうした境遇に申し訳なさを感じて、日本での芸能活動をいったん中断し、韓国での芸能活動に専念するようなった。
2013年には『相続者たち』、2015年には『恍惚な隣人』と『六龍が飛ぶ』、2017年には『最高の一発』などコンスタントにドラマ出演し、バラエティ番組などにも出演して人気を呼んだ。
ところが、2017年6月にスキャンダルに見舞われてしまう。それも自身ではなく、家族のスキャンダルだ。
2017年6月、私立小学校に在学中の息子が大企業会長の孫らとともに、同級生に暴行を加えたと報道。ユンソナは直ちに「事実と異なる」と反論したが、結局は事実でユンソナは当時出演していたドラマから降板せねばならないほどのバッシングを浴びた。
その後、ユンソナは謝罪文を公表したが、内容が謝罪文として不適切だという理由でさらに大きな非難を受け、2017年12月から家族とともにカナダに生活拠点を移してしまった。
その後はまったく近況が伝わらず。自身がプロデュースする韓国化粧品ブランドを宣伝するために、2018年5月に日本の通販チャンネル『QVC』に出演したこともあるが、それっきりだった。
そんなユンソナがふたたび公の場に姿を見せたのが、2024年10月。日本テレビの『上田と女が吠える夜 2時間SP』だった。
日本のバラエティ番組出演は12年ぶりで、番組がオンエアされるとネットではユンソナ久しぶりに見たけど変わらないのすごい」「ユンソナめちゃめちゃキレイだと思ったら48歳?!!」「ユンソナ懐かしすぎた」「久々に見たけど、めっちゃ可愛い」と大いに沸いた。
ただ、このときのサプライズ出演が本格復帰とはならず、韓国では依然としてテレビ復帰を果たしていない。
はたして今、ユンソナはどうしているのだろうか。ユンソナの所属事務所は「移民ではない」としているが、韓国に戻ってくる日は来るのだろうか。
文=韓ドラLIFE編集部
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