『カンテク』で大君と呼ばれるイ・ジェファのモデルは意外な大物?

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『カンテク~運命の愛~』では、3月31日の第5話で、ト・サンウが演じるイ・ジェファの身の上が詳しく紹介される。

彼の祖父は王の兄弟であったが、逆賊となってしまって一家は没落したということだった。

この話を聞いてすぐに思い出したのが、朝鮮王朝25代王・哲宗(チョルジョン)のことである。

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生い立ちが同じなので、イ・ジェファは哲宗をモデルにしていることがすぐにわかる。そこで、哲宗について詳しく紹介していこう。

哲宗はもともと元範(ウォンボム)という名前だった。元範の祖父は政争に巻き込まれて逆賊になって亡くなった。ゆえに、元範の父も王族なのに江華島(カンファド)に流されてしまった。一家は農業をしながら貧しい生活を送らざるをえなかったのだ。

元範にしても、本当に苦しい少年時代を過ごした。

写真=TV朝鮮『カンテク~恋人たちの戦争(原題)』韓国ポスター)

国王としての第一歩

そんな彼に突然の転機が訪れる。

それは1849年のことだ。24代王・憲宗(ホンジョン)が22歳で急死してしまい、後継ぎがいなかった。祖母の純元(スヌォン)王后は、すぐに後継者を探す必要があったが、当時の王家には男子がほとんどいなかった。そんな大ピンチの中で、純元王后が見つけてきたのが元範だったのである。

江華島にいた元範は王宮に呼び出されてビックリした。「殺されるかも」と怯えたのだが、話はまったく逆だった。彼は王宮で大歓迎されて、ついに国王に指名されたのだ。こうして、元範は25代王・哲宗として即位することになった。王族に男子がいなかったことが本当に幸いしたのだ。

しかし、もともと哲宗は農業に精一杯で勉強をする時間がなかった。ゆえに、彼は文字をほとんど使えなかった。

このように、文字を知らない国王というのも前代未聞だったことだろう。

仕方がないので、哲宗の場合は、国王としての第一歩は読み書きをしっかり勉強することだった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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