テレビ東京で平日朝に放送されている韓流プレミアでは、面白い時代劇がよく放送されるが、3月25日からは『カンテク~運命の愛~』が放送される。
『オクニョ~運命の女(ひと)』や『不滅の恋人』でヒロインを演じて、時代劇で定評のあるチン・セヨンが主演している。
このドラマの内容をまず紹介していこう。
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ドラマは非常に衝撃的な場面から始まる。
国王のイ・ギョン(キム・ミンギュが演じている)が結婚式を迎えて、王妃を宮中で迎えようとした途中に暗殺団に襲われて、国王と王妃は銃撃されて命を落としてしまう。
王宮は深い悲しみに包まれたが、国王の祖母である大王大妃(テワンテビ)が次の国王を決めなければならない渦中において、急にイ・ギョンが生き返ってくる。
こんなことが起こるのだろうか。しかし、それは現実だった。
こういう騒動の中で、巫女でありながら情報屋として活躍していたのがカン・ウンボだった。
彼女は、実は亡くなった王妃の双子の妹であった。しかし、事情があってウンボは自分の素性を知らないまま育っていた。
それでも、やがて自分の子供のころがわかってきて、彼女は国王に近づいて姉の死の真相を知ろうとする。
そういう過程で、ウンボはイ・ギョンと運命的な愛を築くようになるのだが……。
このようにミステリアスな展開の中で、朝鮮王朝時代の権力闘争や王宮のラブストーリーが華麗に展開されていく。
タイトルにある「カンテク」というのは、王妃や世子(セジャ)の妻を選ぶ儀式のことだ。
この「カンテク」もドラマの重要な要素になっていくので、朝鮮王朝時代のしきたりも華やかに描かれていて、とても興味深い。
主役のチン・セヨンは、『オクニョ』や『不滅の恋人』と同じように朝鮮王朝時代の魅力的な女性を演じきっていたし、国王のイ・ギョンに扮したキム・ミンギュも若き国王にふさわしい堂々たる姿を見せていた。
物語は架空の時代を描いているのだが、歴史的には19世紀の前半を想定していると思われる。
いずれにしても朝鮮王朝の王宮を舞台にして、華麗なる王朝絵巻が存分に楽しめる時代劇だ。
文=大地 康
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