MBNドラマ『世子が消えた』(原題)の第3、4話の視聴率が自己最高記録を更新し、盛り上がりを予感させた。4月23日にはOTT配信元のTVINGとWavveの人気ランキングに上がり、話題性を見せつけた。
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同作は、世子嬪に選ばれた女性に“ポッサム”(本来は寡婦を連れ去って再婚させること。ここではさらわれることを意味する)された世子の、波瀾万丈な逃亡を描くラブコメ。これからさらに勢いを増すと思われる3つの理由を紹介する。
『世子が消えた』は、若手俳優スホ、ホン・イェジ、キム・ミンギュと、ベテランのミョン・セビン、キム・ジュホンらが出演し、多彩な姿で代表キャラクター更新に乗り出した。
初めて時代劇に挑戦したスホは、あらゆる苦労を経験する世子イ・ゴン役でカリスマ性といけ図々しさを行き来する柔軟な感情表現と、安定の発声で“確信の世子像”に生まれ変わった。
ホン・イェジは前作に続く時代劇となり、さらにアップグレードされた演技力で積極的な女性チェ・ミョンユンを描き出している。
ミョン・セビンは、愛のために狂気を漂わせるミン・スリョンに完璧になりきって複雑な感情演技を披露。キム・ジュホンはミン・スリョンの隠された恋人であるチェ・サンロクに変身し、慎重さと冷たさを同時に見せながら物語のバランスをとっている。
キム・ミンギュも初めての時代劇だが、“千の顔”ドソン大君で成長を見せた。加えてユ・セレ、チョン・ジノ、キム・ソルジン、パク・ソンヨンら脇役たちが物語の強弱を調節し、強大なシナジー効果を発揮しながら今後の展開を期待させている。
『世子が消えた』は、初回から世子イ・ゴンのポッサム、大妃ミン・スリョンの密会など、画期的な素材が相次ぎ、“抜け出せない”ドラマに位置づけられた。
『ポッサム 運命を盗む』でフュージョン時代劇と正統派時代劇のミックスを成し遂げた脚本家パク・チョル、キム・ジスの阿吽の呼吸が『世子が消えた』でも惜しみなく発揮されているのだ。
ミン・スリョンとチェ・サンロクの計略で逆境に直面したイ・ゴン、その中に巻き込まれたチェ・ミョンユンとドソン大君、彼らと絡み合った事件が相次いで続く。
第4話でイ・ゴンはミン・スリョンとチェ・サンロクの関係を知った後、チェ・サンロクの前で怒りを爆発させ彼を罰しようとするも、返って逆賊に追い込まれ緊張感を醸し出した。
また、イ・ゴンが尋問される姿も予告され、ますます激しい波乱が吹き荒れる展開に好奇心を誘った。
『世子が消えた』は、センスのある演出で視聴者を虜にした。
前作『逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン』で特色のある時代劇を誕生させたキム・ジンマン監督は、『世子が消えた』でドラマチックなどんでん返しで緊張感を高める立体的な演出と韓国的な素材を適切に活用する繊細さで格別な時代劇を完成させた。
さらにはキャラクターの性格と人生を推測できる過去の交差技法、感情を極大化させる大写し演出が視聴者の理解を高める。加えてコミカルさとビジュアルを見事に調和させるハイクオリティなアクションシーンから、随所に置かれた黒幕の伏線などが好奇心を絶やさない。
制作会社のstudio zidamは「今までの事件は氷山の一角に過ぎない」とし、「ロマンスとスリルがより一層多彩に調和し、ぴりっとした面白さを届けるので、次回もぜひチェックしていただきたい」と伝えた。
『世子が消えた』は、韓国MBNで毎週土・日曜22時に放送中。
(記事提供=OSEN)
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