U-NEXTで日本配信中『愛する盗賊様よ』は、ひょんなことから天下一の盗賊となった女性と、彼女を追っていた朝鮮の大君が、魂の入れ替わりをきっかけに互いを救い、やがて民を守ることになる、危険で壮大なロマンスだ。
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主演女優のナム・ジヒョンは劇中、昼は病に苦しむ人々を癒やす医女でありながら、夜は「ギルドン」という名の盗賊として生きるホン・ウンジョを演じている。昼は病に苦しむ人々に向けた温かな眼差しと明るい笑顔で見る者を微笑ませ、夜になるとギルトンとなって一転して闇を駆け巡るのだが、このギルドンには実はモチーフがいる。
韓国では「朝鮮3大義賊」のひとりに数えられる、ホン・ギルドン(洪吉同)だ。
彼は1500年頃の農民武装集団の指導者とされるが、その生没年は定かではない。だが、16~17世紀の文臣・許筠(ホ・ギュン)は、洪吉同の事件をモチーフに小説『洪吉童伝』(小説では「同」を「童」に変えている)を創作した。同作はハングル初の小説とも言われている。
作中では、ホン・ギルドンが義賊集団をつくり、国家の財を奪っては民に与える姿を描写。やがて、理想国家を建設するというストーリーが展開されているが、これは許筠が夢見た社会を投影したものと言われる。ちなみに小説の時代背景は第4代王・世宗(セジョン)の時代が舞台になっている。
ホン・ギルドンはドラマ化されること多く、2008年のドラマ『快刀ホン・ギルドン」ではカン・ジファンが、2017年の『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』ではユン・ギュンサンがホン・ギルドンを演じた。
韓国人なら誰もが知る知るホン・ギルドン。その名を継ぐ『愛する盗賊様よ』のギルドンに、ナム・ジヒョンが優しさと強さ、そして新たな命を吹き込んでいる。
時代劇としての深みと、ファンタジーとしての軽快さを兼ね備えた『愛する盗賊様よ』は、今まさにU-NEXTにて日本独占配信中。新たな視点で描かれる「ギルドン」にも注目したい。
(文=韓ドラLIFE編集部)
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