王様でも格差がある…韓ドラ時代劇の登場回数が少ない王は誰だ!?

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韓流時代劇のなかで最も取り上げられる回数が多いのは、おそらく朝鮮王朝の第22代王である英祖(ヨンジョ)だろう。

在位期間が長く、生い立ちが複雑で、息子殺しのスキャンダルを起こした英祖は、『トンイ』『イ・サン』『暗行御史パク・ムンス』『洪國榮』『ペク・ドンス』『秘密の扉』など、数多くの作品に登場する。

この英祖の次に登場作品が多い王は、『イ・サン』でお馴染みの第22代王・正祖(チョンジョ)。『トキメキ☆成均館スキャンダル』『正祖暗殺ミステリー8日』などに登場しており、祖父・英祖に続く出演数を記録している。

また、英祖の父である第19代王・粛宗(スクチョン)もよく時代劇で見かける王だ。『トンイ』でチ・ジニ演じた粛宗は、大きな存在感を見せた作品として記憶に新しい。

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ただ、『トンイ』もさることながら粛宗が登場するドラマは、粛宗の物語というよりも、彼を取り巻く張禧嬪(チャン・ヒビン)などに重点的に描いた作品が多いと言えるだろう。

英祖、正祖、粛宗とは逆に、登場作品がほとんどないのが第24代王・憲宗(ホンジョン)だ。また、彼の父親である第23代王・純祖も『商道』や『イ・サン』でほんの少し登場する程度だ。

ドラマ『商道』ではチョン・ソンイルが純祖を演じた(写真=韓国MBC放送画面より)

21、22代王が多くの時代劇に登場し、23、24代王の登場数が少ないというのは、なかなか興味深いところだが、史実と照らし合わせてみると理由は明白だろう。

というのも、朝鮮王朝500年の歴史の中で、正祖の時代が最後の全盛期と言えるからだ。朝鮮王朝は正祖以降、下降線を転がり落ちていき、第26代王・高宗(コジョン)の時代に終焉を迎えるため、その間にあたる純祖、憲宗の時代は描かれづらいと考えられる。

同じ王であっても、韓流時代劇においては、ここまで扱いが違う朝鮮王朝時代の王たち。今後もその傾向は続くのだろうか。韓流時代劇を楽しむ一つのポイントとして、王に注目してみるのも一興だ。

構成=韓ドラ時代劇.com編集部

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