【あの人は今】『チャングム』『イ・サン』で強烈なキャラに扮したキム・ヨジンのその後

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キム・ヨジンが最初に注目を集めたのは、『宮廷女官チャングムの誓い』(2003~2004年)でイ・ヨンエの演じたチャングムに医術を教える師匠チャンドクに扮したときだった。

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陰謀によって済州島(チェジュド)に流罪となったチャングムは、チャンドクのおかげで医女という新たな道に進むことができた。その際、キム・ヨジンは職人気質のチャンドクを強い意志で演じていた。

その演技が高く評価されて、イ・ビョンフン監督によって『イ・サン』(2007~2008年)で重要な役をまかされた。それが、21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正室だった貞純(チョンスン)王后というキャラだ。 

貞純王后はイ・サンの最大の宿敵。その冷酷な立ち位置は、イ・サンの正しさをいっそう際立たせるために不可欠な存在だった。それゆえ、この役には緻密な感情表現と圧倒的な存在感を持つ俳優が求められていた。その期待にキム・ヨジンは見事に応えた。彼女は冷たい毒気を漂わせながら、王妃としての品位を失わないという圧巻の演技を見せた。

さらに、2015年に放送された『華政(ファジョン)』では、キム・ゲシという実在した女官の役を引き受けた。キム・ゲシは、光海君(クァンヘグン)を陰で支えて陰謀を繰り返したが、キム・ヨジンはその複雑な内面を鮮やかに描き出した。

キム・ヨジン
個性派女優のキム・ヨジン

多彩な役柄を演じ分ける稀有な存在

2020年には、『梨泰院クラス』でキム・ダミが演じるチョ・イソの母親役を務めた。口うるさいが憎めない母親という、どこか人間臭くて親しみやすい役柄は、キム・ヨジンにまさしくうってつけであった。

また、ソン・ジュンギ主演の大ヒット作『ヴィンチェンツォ』(2021年)では、憎々しい弁護士チェ・ミョンヒに扮し、見る人の胸に深い印象を刻みつけた。このように、キム・ヨジンは包容力がある女性から鋭利な悪役まで、多彩な役柄を見事に演じ分ける稀有な存在だ。

なお、キム・ヨジンの夫は、『武神』をはじめ数多くのドラマを演出したキム・ジンミンである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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