【あの人は今】『イ・サン』で精悍な洪国栄を演じたハン・サンジンのその後

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時代劇の傑作として今も人気が高い『イ・サン』(2007~2008年)。イ・ソジンの演じた主人公イ・サンが、苦境を乗り越えて名君として成長していく姿が勇壮に描かれていた。そのイ・サンの側近として大きな権力を持っていたのが洪国栄(ホン・グギョン)だった。

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しかし、自分の妹をイ・サンの側室として王宮に送り込んだ。妹は元嬪(ウォンビン)と呼ばれたが、洪国栄は妹に「殿下の子供を産め」と厳命した。しかし、元嬪は側室になって1年ほどで子供を産まないまま亡くなってしまった。

ショックを受けた洪国栄。妹は孝懿(ヒョイ)王后によって毒殺された、と思い込むようになった。そんなはずはないのだ。孝懿王后は温厚な性格で人柄がとても良かった。それなのに、洪国栄は逆恨みをして、孝懿王后が妹を殺害したと決めつけて、彼女の食事に毒を盛ろうとした。

それが発覚して、洪国栄は厳罰に処されることになった。しかし、イ・サンはそれまでの彼の功績を考慮して、洪国栄を処刑するのではなく地方への追放だけで済ませた。異例な温情を見せたわけだが、結局は洪国栄も失意の中で死んでしまった。

そんな紆余曲折が多かった洪国栄を『イ・サン』で演じたのがハン・サンジンだった。当時はまだ30歳。精悍な表情がとても印象的で、好感度が高かった。

ハン・サンジン
今も多様な役を演じているハン・サンジン

演技者として見せた多様性

その後のハン・サンジンは、『イ・サン』を演出したイ・ビョンフン監督作品の『馬医』(2012~2013年)で18代王・顕宗(ヒョンジョン)に扮していた。それだけ、名監督から厚く信頼されていたのである。

一方、悪役に扮したのが『ヘチ 王座への道』(2019年)である。ハン・サンジンは、司憲府(サホンブ)のウィ・ビョンジュとして登場した。とても欲望が強い男であり、出世のためなら平気で友を裏切るようなカタキ役だった。完全に嫌われるキャラクターなのだが、ハン・サンジンは演技者として多様性を見せていた。

最近では、キム・ジェジュン主演の『悪い記憶の消しゴム~My Memories~』(2024年)でホン・ジュンマンというCEOに扮していた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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