NBC ユニバーサル・エンターテイメントからDVDが好評リリース中のドラマ『風と雲と雨』。
『検事プリンセス』『黄金の私の人生』『バベル~愛と復讐の螺旋(らせん)~』などラブコメからメロドラマまで多くのヒット作でファンを魅了してきた人気俳優パク・シフが、『王女の男』以来実に 9 年ぶりに時代劇に帰ってきたことで話題の作品だが、そのパク・シフと劇中で火花を散らし存在感を放っているのがソンヒョクだ。
ソンヒョクが演じるのはチェ・インギョ。壮洞キム氏のキム・ビョンウに仕え、悪事のかぎりを尽くす汚れ役を憎たらしく演じていて、ドラマにヒリヒリするような緊迫感をもたらしている。
ただ、それは劇中の話でソンヒョク自身は好青年。1984年3月生まれの彼は、アイドル練習生時代を経て俳優デビュー。『百年の花嫁』『花遊記<ファユギ>』『リセット~運運命をさかのぼる1年~』など多数のドラマに出演してきた。
そんな彼が『風と雲と雨』について語ったインタビュー。今回は後編をお届けする。
―敵役チェ・チョンジュン役のパク・シフさんとの共演はいかがでしたか?
パク·シフ先輩は、私が幼い頃から知っていた兄貴であり先輩なので、作品でお会いできて本当に嬉しかったです。一緒に仕事をするのは初めてでしたが、現場で良いアイディアをたくさん出してくださり、楽しく撮影しました。
―ボンリョン役コ・ソンヒさんとの共演で印象に残るシーンを教えてください。
劇中、ボンリョンが僕に向かって銃を撃つシーンがあります。そのシーンは複雑に絡み合った感情を表現しなければいけないシーンで、渾身の力を込めて演技しました。ボンリョンは『私はあなたが嫌い』、インギュは『お前が俺に見せてくれた気遣いと優しさは、いったい何だったんだ!』。こういう感情から2人が激しく対立したシーンだったと思います
―印象に残っているセリフやシーンを教えてください。(※ネタばれ注意)
インギュは率直に感情を表現するのではなく、思っていることとは逆の感情を表現するキャラクターです。そんな彼が、初めて感情と言動が一致したのが、最後にボンリョンを救う場面ではないでしょうか。『生きている間、俺が申し訳ないと思う人がいたとすれば、それはまさにお前だった。、私を許してくれ…ありがとう』と。初めて正直になれたインギュを対し、人間的として『本当に可哀想な人だ』と思いました。
―これまで多様な役を演じているソンヒョクさんですが、今後挑戦してみたい役や分野があれば教えてください。
俳優はいつも新しいキャラクターに飢えているようです。どんな役柄、どんなジャンルをやりたいというよりも、もっともっと多くのキャラクターに挑戦したいですね。
―好きな日本のドラマ、映画、漫画、俳優などありましたら教えてください。
好きな日本映画はたくさんあります。今思い出せるのは、渡辺謙さんが出演した『明日の記憶』という映画です。これは、私が今年出演した映画と同じタイトルなんです。素晴らしい俳優は多くいらっしゃいますが、私は木村拓哉さんが好きですね。彼が出演した日本のドラマを幼い頃に楽しく見た記憶があります。『プライド』や『空から降る一億の星』などたくさんあります。『明日の記憶』と『空から降る一億の星』は、同じ俳優という職業を持つ私に自分の演技について多くのことを考えさせてくれた作品であり、渡辺謙さんと木村拓哉さんは本当に尊敬できる俳優だと思います。
―韓国の時代劇は海外でも愛されている人気ジャンルですが、実際に出演されたソンヒョクさんが考える韓国時代劇の魅力とは?
脚本、演出、そしてスタッフの持つ技術がベースとなり、これに俳優の演技力が加わって韓国固有のスタイルが出来上がるのではないでしょうか。またそこに、韓国の情緒も一役買っていると思います。
―『風と雲と雨』を楽しみに待つ日本の視聴者へメッセージをお願いします。
(私の役は)ドラマのキャラクターの中の1人という安らかな気持ちで見ていただき、チェ·インギュをあまり憎まないでください(笑)。またコロナ禍の現在、健康には十分にお気をつけてください。(終わり)
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