人気俳優パク・シフの9年ぶり時代劇ドラマとなった『風と雲と雨』。10月6日からDVDがリリースされ、U-NEXTでも独占先行配信されていて話題だ。
主演は、『王女の男』以来実に 9 年ぶりに時代劇に帰ってきたパク・シフ。『風と雲と雨』で演じるのは、両班に生まれながら陰謀により没落するも、易学を学び朝鮮最高の観相師となる主人公チェ・チョンジュンに扮している。
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王位をめぐる権力闘争の渦中で魅せるカリスマ性は、まさに“華のある役者”の一言に尽きる。パク・シフの真骨頂を改めて知らしめる作品に仕上がっていると言えるだろがパク・シフ本人が語る『風と雲と雨』とは―。
特別インタビューの後編は共演者らとのエピソードも満載だ。
―撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
「すばらしかったですね。これまで多くの作品に出演しましたが、今回の現場が一番楽しく、幸せな気持ちで撮影に臨めました。共演者との呼吸もピッタリでしたし、スタッフの皆さんにも恵まれました。現場では監督の持つカリスマ性が存分に発揮されていました。監督の繊細な演出センスはもちろん、俳優の力を引き出してくださるテクニックが見事でしたね。それに尊敬するチョン・グァンリョルさんも出演されたので、完成した映像に夢中で見入ってしまいました」
―ムードメーカーは誰でしたか?
「監督はカリスマ性もありとても面白い方です。ムードメーカーを挙げるなら監督だと思いますね。常に現場の雰囲気を盛り上げてくださいました。それにグァンリョルさんがすごく愛敬のある方でした。一見ぶっきらぼうで怖そうなイメージがありますが、子供のような天真爛漫の笑顔が本当にかわいらしくて(笑)。あれほど長いキャリアのある方なのに、いつも現場のムードを高めようとする姿を見て、僕もすごく勉強になりました」
―共演シーンで特に印象深いのは?
「イ・ハウン(興宣大院君)役のチョン・グァンリョルさんと共演した場面はどれも重要なものばかりでした。すごく魅力的な場面だし見せ場だと言えますね。全てが印象深いです。本作はボンリョンとチョンジュンのラブロマンスも重要ですが、一方でチョンジュンとイ・ハウンの対立関係が物語の要になっています。まさに見どころですね。崖の上で2人が争う場面は迫力もありますし心が揺さぶられるシーンです。2人が協力し合ったり憎み合ったりする展開が面白いので、楽しみにしていただきたいです」
―チョンジュンと同様に友人から裏切られたら?
「それも運命だと思って受け入れる気がします(笑)。相手に嫌がらせもできないでしょうしね。劇中のチョンジュンと同じように、忘れて生きていくのがいいかなと。相手を恨んでも得るものはありませんし、復讐しても意味がありません。これも運命だから仕方がないと受け入れて許すほうが気が楽だと思います」
―アクションシーンが多いですが、一番苦労した場面は?
「確かにアクションシーンは多かったですね。しかし楽ではありませんでしたが、かといって苦労もしていません。苦労したというよりむしろどのシーンも楽しかったですね。視聴者の方には大変そうに見えるかもしれませんが、今回は本当に楽しみながら演じていました。ただ序盤に父親を亡くす場面がありますが、それを初日に撮影しなければなりませんでした。まだ現場にも慣れていないし役になりきれてもいません。監督は初日から重要な場面を撮影するという試練を僕に課した訳です。正直なところ少し戸惑いました。しかも感情をこめて号泣するような場面ですし、そういう意味では多少苦労しました。でもそれ以外は特に苦労した記憶はありません」
―真の統率者(リーダー)に必要な条件とは?
「チョンジュンを演じて思ったのは、“リーダーは広い心を持つべきだ”“器が大きくあるべきだ”ということです。まずは冷静な判断力、それが大事だと思います。リーダーシップや精神的な余裕も、心にゆとりと落ち着きがないと難しいですよね。自己犠牲の精神も必要かな。チョンジュンはその全てを備えています。今の時代が求める真の英雄だと思いますね」
―運命を信じますか?
「信じるほうというか、たまに占いを参考にするようなことはあります。でもそれを鵜呑みにするのではなく、いいことだけ信じて悪いことは忘れるタイプです。ある意味ポジティプで楽天的な性格なんですよね。都合のいいことだけ受け入れてます(笑)」
―本作の登場人物で別の役を演じるなら?
「このドラマの登場人物はみんな魅力的です。どれも演じてみたいですね。興宣大院君にも惹かれますし、イム・ヒョンスさんが演じたヨン・チソンを見ると、過去に出演した作品を思い出します。例えば「イルジメ」だとか。今はもう僕にはあんな役は似合わなくなりましたが(笑)。絶妙なタイミングで現れて仲間を救うのがいいですよね。ヒョンスさんの演技もすばらしかったですしヨン・チソンという役柄に魅力を感じました」
―シフさんにとって本作とは?
「本当にクオリティーが高い作品です。それに話数を重ねるごとに興味津々、面白くなるので、撮影中も完成した映像を見た時も心から楽しむことができました。僕の代表作と言えるのではないかという気がします。これ以上の作品に出会うのは難しいですよ。もちろん、もっとすばらしい作品に出演できるようこれからも努力するつもりです」
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