キム・スヒョンとキム・ジウォンが主演する『涙の女王』。このドラマには、韓国有数の財閥であるクイーンズグループが華々しく登場していた。しかし、この財閥を仕切っている創業家の男たちは、能力が高いとは到底思えない。
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会長のホン・マンデ(演者キム・ガプス)はこの財閥を作り上げた大人物であった。やはり、裸一貫から韓国を代表する財閥を築き上げたという力量は並大抵ではない。ただし、すでに80代になって現代的なビジネス感覚から遅れてしまっていた。
例えばペク・ヒョヌ(演者キム・スヒョン)が様々に提案する問題についても的確に対応することができなかった。常に感情が先走ってしまうのだ。それが、クイーンズグループの経営を危くしていた。しかも、30年間一緒に住んでいる同居人のモ・スリ(演者イ・ミスク)に様々な弱みを握られていた。
結果的にはこのモ・スリによって経営権を奪われてしまうのである。そういう意味では、時代に取り残された財閥創業者と言えるかもしれない。
そのホン・マンデの息子でクイーンズグループ副会長のホン・ボムジュン(演者チョン・ジニョン)。財閥の後継ぎとして期待されてきたが、性格的に弱いところがある。人と争うことが嫌いで、趣味のジグゾーパズルに熱中している。ヒョヌのことをとても高く評価しているのだが、やはり財閥家の二世として力不足だった。
その息子がホン・スチョル(演者クァク・ドンヨン)。彼はクイーンズグループの専務理事及びクイーンズマート代表を務めている。しかし能力がなく、経営に不向きなタイプだ。しかも姉のホン・ヘイン(演者キム・ジウォン)に子供の頃から強圧的に抑えつけられてきたためにすぐに臆病になってしまう。
結局、彼は「乗っ取り屋」のユン・ウンソン(パク・ソンフン)に完全に取り込まれてしまい、不利になるリゾート計画に邁進してしまった。
以上の3人がクイーンズグループの創業家の男性たちだ。みんな現代ビジネスにふさわしい人物と言えない。婿として迎えたヒョヌが最後の頼みの綱になるのだろうか。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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