フジテレビで放送されている『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』。このドラマでは、超高級住宅に住んで派手な生活に溺れている妻がたくさん出てくるが、その中で異色の存在になっているのが、オ・ナラが演じるチン・ジニだ。
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元々はソウルで若い時に相当暴れたヤンキーだったらしい。それが今やジュナム大学病院整形外科医師のウ・ヤンウ(チョ・ジェユン)の妻となって、贅沢三昧の暮らしをしている。
彼女は主人公のハン・ソジン(ヨム・ジョンア)の使い走りとなって、こびへつらっている。とにかくハン・ソジンが超高級住宅のリーダーになると見込んで彼女に徹底的にくっついていっているのだ。そういう意味では、目先ばかりを探している女性だ。
同じように、ウ・ヤンウもハン・ソジンの夫であるカン・ジュンサン(チョン・ジュノ)にぴったり寄り添っている。カン・ジュンサンはジュナム大学病院整形外科長となっており、ウ・ヤンウはカン・ジュンサンについていけば自分も大きく出世できると見込んでいるのだ。
そこで、ウ・ヤンウはカン・ジュンサンの敵を見つけてこきおろす役を引き受けている。いわば、チン・ジニとウ・ヤンウは夫婦揃って太鼓持ちのような役割をしている。
そこで、チン・ジニはハン・ソジンが嫌う人たちを徹底的に攻撃する役割をしているが、そんな嫌われ役を迫真の演技で表現しているオ・ナラは、かつて人生ドラマの傑作と言われる『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』では、酒場の女主人ジョンヒを演じていた。
最愛の人が出家してしまうという悲しみの中でジョンヒは哀愁のある登場人物となっていた。そんなオ・ナラも、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』では一転してお騒がせの鉄砲玉キャラに扮してドラマを大いに盛り上げている。本当に表現力の幅が広い女優だ。ドラマが進むにつれて、どんどん騒がしくなるオ・ナラの演技にも大いに注目したい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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