終幕を迎える『ポッサム』!クォン・ユリが演じた翁主(オンジュ)の印象が強烈だった

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チョン・イルが主演している『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』において、クォン・ユリが演じたファイン翁主(オンジュ)は本当に素晴らしい女性であった。どんなにつらい状況になっても国王の娘としての気高さを失わなかった。

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とにかく、彼女は苦難の連続だった。高官イ・イチョム(イ・ジェヨン)の息子とせっかく結婚したのに、すぐに夫が死んでしまって未亡人となった。

そのままイ・イチョムの屋敷で暮らしていたのだが、チョン・イルが演じたバウによって間違って「ポッサム」(善意の誘拐)をされてしまって、一時は川に身を投げて自らの命を断とうとした。そこまで追い詰められたファイン翁主であったが、バウと心を通わせるようになり、彼女なりに幸せな人生を掴みかけていた。

しかも、バウは両班(ヤンバン)であったことがわかり、彼はキム・デソクとして身分を回復されて科挙にも合格し、王宮で重要な職に就くことができた。

それなのに、運命はつねに反転する。『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』の終盤になって、ファイン翁主は再び国王に捨てられる立場となってしまい、生命の危機に立たされた。そこまでされたのに、ファイン翁主は誰を恨むわけではなく、常に正しい道を冷静に歩いていった。

クォン・ユリがファイン翁主を演じた(写真=© MBN All rights reserved)

印象深いドラマ

こうしてみると、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』というドラマは、クォン・ユリが演じたファイン翁主こそが最高のキャラクターとなって人間の理性と情愛を劇的に見せてくれたと言える。彼女は、清楚な雰囲気を残したまま、力強く生きて難局を乗り越えていった。見ていて本当に勇気づけられる存在であった。

演じたクォン・ユリはセンスの良さが抜群で、ファイン翁主を本当に巧みに扮していた。まさに最高の適役だったと思える。彼女の活躍とチョン・イルのさすがの存在感によって、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』がとても印象深いドラマになった。本当に素敵な作品に仕上がっていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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