テレビ東京で放送中の『紳士とお嬢さん』は序盤の展開で登場人物の人柄が次々に紹介されて、物語の全体像がわかりやすくなってきた。
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イ・セヒが扮するパク・ダンダンとチ・ヒョヌが演じるイ・ヨングクが意外な「年の差カップル」を今後見せてくれるはずだが、2月16日放送の第6話では、2人の距離感が一気に縮まるような話になっていた。誤解が解けていくのは見ていて気持ちがいい。
しかし、ヨングクの3人いる子供の家庭教師として豪邸に住むダンダンには、思わぬ悩みがあった。住み込みの運転手になっているのが父のスチョル(イ・ジョンウォン) なのだ。まったくの偶然なのだが、そのことを知られると解雇される恐れがあった。心配したスチョルは自ら退職を願い出たが、「次の運転手が決まるまで」という条件でもう少し運転手を続けることになった。
さらにやっかいなのが、ダンダンの継母ヨンシル(オ・ヒョンギョン)までスチョルの部屋にこっそり住んでいることなのだ。
彼女は極端にわがままな性格で、絶対に騒ぎを起こすことが目に見えていた。事実、ラーメンのにおいをぷんぷんさせたことで、隠れてスチョルの部屋で居候(いそうろう)をしていることがバレそうになった。
なんとかダンダンが機転を利かせて危機を回避させたのだが、ヨンシルの存在が今後もダンダンをピンチに追いやることは間違いない。本当に困った継母だ。
ただし、ヨンシルにも同情の余地がある。彼女は、ダンダンの実母が娘を捨てて家を出て行ったあと、スチョルの親子の食事の面倒を見てきた。そういう恩があるのだ。
しかし、ダンダンは実母が自分を捨てたことをまったく知らない。スチョルからは、実母は死んだと聞かされていたからだ。もしその事実を知れば、ダンダンもヨンシルへの態度を少しは改めるはずなのだが……。おそらく、それは先の話になるだろう。
いずれにしても、『紳士とお嬢さん』ではダンダンの両親の問題がとても気になる展開になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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