テレビ東京で放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』は全72話のドラマだ。2月6日に第70話が放送されて、本当にクライマックスが近づいてきた。そして、ついに一番の秘密を武寧王(ムリョンワン)が知ることになった。それは、ソルラン(ソ・ヒョンジン)が武寧王(イ・ジェリョン)とチェファ(ミョン・セビン)の娘であるということだ。
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当初はソルランの妹のソルヒ(ソウ)が嘘を言って王女の座についていた。武寧王はすっかり騙されていたのだが、そのソルヒの嘘が発覚したあとは、本当の王女が誰なのかということが王の一番知りたいことだった。
その事実をついに武寧王が悟った。こうして『帝王の娘 スベクヒャン』では、ソルランとソルヒだけでなくミョンノン(チョ・ヒョンジェ)とチンム公(チョン・テス)の出生の秘密のすべてが明らかになった。
考えてみれば、『帝王の娘 スベクヒャン』は武寧王が残した謎を一つずつ解き明かしていくドラマだった。
彼は王に即位するときに、東城王(トンソンワン)の息子と自分の息子を取り換えた。2人の息子は物心がついていなかったので、その事実を知らなかった。武寧王があえてそうしたのは、お互いの息子たちを生かすために最良の方法だと信じたからだった。しかし、実際には王室を混乱する結果を招いてしまった。
さらに、もし武寧王が早くからチェファが身ごもっていた事実を知っていたら、その後の悲劇の多くを回避できていたかもしれない。しかし、武寧王は最後まで自分の本当の娘の所在がわからず、彼の心中は休まることはなかった。
そして、第70話によって、武寧王はソルランが実の娘であることを完全に悟った。長く隠されていた親子の情愛をようやく取り戻すことができたのだ。
しかし、まだドラマは終わらない。クライマックスの直前になって毒を飲んだソルヒがとてつもない緊迫感をもたらしてくる。彼女の魔性はどこまで際限がないのか。本当に最後の最後まで目が離せない展開になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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