テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月25日の第62話で凄い展開になってきた。王女になりすましているソルヒ(ソウ)が、チェファ(ミョン・セビン)の侍女だったマックム(イ・ミド)を言葉たくみにだまして、彼女にヘ佐平(チャピョン/チョン・ソンモが演じている)を告発させたのだ。
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その流れでは、武寧王(ムリョンワン/イ・ジェリョンが演じている)が謀反を起こして先王から王位を奪ったことになってしまう。ことは王位継承の正統性が問われる事態になってきたのだ。
そこまでソルヒが陰謀を貫くのは、ひとえに自分の王女の立場を守りたいからだ。そのために、彼女は自分のまわりの人物をことごとく貶(おとし)めている。本当に恐ろしい女性だ。
しかし、そのすべてをソルラン(ソ・ヒョンジン)が見抜いている。それゆえ、ソルランはソルヒに面会して「これからは容赦しない」と強烈な宣戦布告をしたのだ。
今まで、ソルランはソルヒの悪事を知りながら妹の命だけは助けたいと思って、過激な告発をしていなかった。なんとか妹が罪を認めて最後は救われてほしいと心から願っていたのだ。
しかし、ソルヒが姉の心配も無視して自分勝手にさらなる悪事を働こうとしている。それによって、罪がない人までことごとく巻き込まれてしまう。それだけでは済まない。さらに、もっと恐ろしいことが起こっていくだろう……。
このまま黙っていると、ソルヒの嘘は国家さえも危うくする。それがわかっているからこそ、ソルランはもはや妹を容赦できなくなったのだ。
こうして完全に対決姿勢を強めたソルランとソルヒ。本来なら故郷の村で仲良く暮らしていた姉妹が、王宮の中では敵と味方に分かれて壮絶な闘いを繰り広げなくてはならない。本当に、生きるか死ぬかの瀬戸際だ。『帝王の娘 スベクヒャン』は終盤になって姉と妹の全面対決となり、ドキドキするように息詰まる展開になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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