テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月16日の第55話で新しい展開を迎えた。王女になりすましているソルヒ(ソウ)が実の父親であるクチョン(ユン・テヨン)についに会ったのだ。それはあまりに劇的な再会であった。
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本来なら、クチョンとチェファ(ミョン・セビン)の一家が盗賊に襲われたとき、クチョンは息絶えたはずだった。しかし、さすが「不死身な男」である。彼は常軌を逸した体力で生き返り、刺客となってチンム公(チョン・テス)の協力者となった。
そして、イ・ジェリョンが扮する武寧王(ムリョンワン)の暗殺を狙う。その過程でついにクチョンはソルヒを見て驚愕する。「まさか」という事態が起こったのだ。
実の父親に再会して感激するソルヒ。しかし、その感激は一瞬かもしれない。つまり、ソルヒの素性を知っている人が新たに現れて、嘘で塗り固めているソルヒの立場をさらに危うくするかもしれない。
実際、実の姉であるソルラン(ソ・ヒョンジン)さえも騙(だま)し続けているソルヒだ。たとえ肉親であろうとも、自分の邪魔をする人は容赦しない。そんな「魔性の女」ソルヒだけに、クチョンの存在が彼女の身の上にどう影響を及ぼしてくるだろうか。
クチョンは家族思いの優しい男だ。ソルヒが自分の身を守るためにクチョンを利用しようとすれば、彼は命を投げ出しても助けてくれるだろう。クチョンとはそういう男なのだ。
それを知り抜いているソルヒだけに、恐ろしいほどの悪知恵でクチョンを徹底的に悪用するかもしれない。根が優しいクチョンがこれ以上悲しい思いをするのは、あまり見たくはないのだが……。
いずれにしても、再び現れたクチョンがドラマ終盤のキーパーソンになってきた。さらに、クチョンとソルランの再会も物語を感動的に彩っていくだろう。
このように、チェファは亡くなったが父親と娘2人は身近で生きている。この3人の愛憎が終盤の展開を大きく動かしていくことになる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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