テレビ東京で放送中の『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月12日の第53話で衝撃的な展開になった。なんと、王女のソルヒ(ソウ)が侍女のナウンを殺害してしまうのである。
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侍女は最初こそ従順な女官であったが、ソルヒの言動に不可解な部分があることを察して、徐々に王女の真の姿に気づくようになった。つまり、王女は偽者であるという事実だった。
それからの侍女はソルヒを脅迫し始めた。真実を暴露されたくなかったら、財宝を自分に貢いでほしいと要求してきたのだ。しかも、その要求は激しくなる一方だった。さらに、ソルヒを侮辱する言葉を次々に放ってきた。
暴露されたくなかったソルヒはひたすら侍女の要求に応じようとした。しかし、エスカレートする一方の侍女に耐え切れなくなって、ついにソルヒは感情を爆発させた。その末に侍女は命を落とした。
その修羅場に気づいたのがチンム公(チョン・テス)であった。彼はすべての後始末を自らしたあとで、ソルヒに対して「一緒に地獄へ行こう」とまで言い切った。
彼は王宮の中で不遇の扱いを受けていたが、いよいよ大勝負に出ていくつもりだった。それは、ソルヒと結託して自分が王位を奪うということだ。そのためには手段を選ばない覚悟だった。ソルヒに対して言った「地獄へ行こう」という強烈な言葉は、自らの不退転の表れだ。
それにしても、嘘を重ねてきたソルヒの「魔性」はついに殺人にまで及び、彼女は『帝王の娘 スベクヒャン』でも恐ろしい悪役になってきた。
もはや同情の余地はない、という状況だ。侍女からしつこい脅迫を受けたのも、自らの嘘が招いた結果だ。そして、今度はチンム公と2人で悪の巣窟(そうくつ)に入っていこうとしている。そのとき、姉のソルラン(ソ・ヒョンジン)と太子ミョンノン(チョ・ヒョンジェ)は、どのように立ち向かっていくのか。まさに正念場だ。
こうして『帝王の娘 スベクヒャン』は終盤に向けて強烈な「正義と悪魔の対決」になっていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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