テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『帝王の娘 スベクヒャン』は、11月10日の第13話から新たな物語に入った。それまでの序盤は波乱万丈だった。
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イ・ジェリョンが扮している武寧王(ムリョンワン)は、死んだと思っていたチェファ(ミョン・セビン)が生きていることを知らされ、一目会いたいと熱望して指定した楼閣で待っていた。チェファはすぐそばまで行ったが、結局は会わないまま家に戻ってしまった。その後に地獄が待っていた。
悪徳高官と結託したチンム公(チョン・テス)が刺客を送ってきて、チェファの一家が襲われた。クチョン(ユン・テヨン)が切られ、チェファも両目を負傷した。必死で逃げのびたソルラン(ソ・ヒョンジン)とソルヒ(ソウ)の姉妹だったが、運命は過酷だ。
クチョンは死んだと思われていたし、さらに、最愛の母チェファも亡くなってしまう。こうして、姉妹は自分たちだけで生きていかなければならなくなった。
ここで、よこしまな考えに取りつかれたのがソルヒだった。
彼女は、姉のソルランが武寧王とチェファの間に生まれた子供であることを知ってしまった。そのことをソルラン自身は知らない。しかも、「武寧王の娘」であることを証明する貴重なかんざしはソルランが持っていた。それはチェファが逃亡するときになくしたもので、ソルランがたまたま見つけてあったのだ。
すべてを知っているソルヒと何も知らないソルラン。しかし、「武寧王の娘」はソルランだけで、ソルヒはクチョンとチェファの娘なのである。
姉に黙ったまま自分のほうが「武寧王の娘」になりすましたら……。
その考えに支配されたソルヒが果たしてどう動くのか。
『帝王の娘 スベクヒャン』は姉妹の運命が決定的に分かれる局面を迎えていく。
ソルランは本当に妹思いの姉であり、ソルヒのことを心から大事にしてきた。そんなソルランが、こともあろうにソルヒから裏切られていくシーンを見るのは辛いのだが……。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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