テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『帝王の娘 スベクヒャン』は、11月7日の第10話で劇的な展開を迎えた。まず、百済(ペクチェ)を統治する武寧王(ムリョンワン/イ・ジェリョンが演じている)が衝撃の事実を知ったのだ。それは、死んだと思っていた最愛の女性チェファ(ミョン・セビン)が、実は生きていることを悟ったのである。
【関連】【『スベクヒャン』の謎】史実で武寧王は東城王の二男なのにドラマではなぜ違うのか
驚愕する武寧王。一日たりとも忘れたことがなかった女性だ。それが生きているとは……。
彼はチェファにぜひとも会いたいと熱望した。
しかし、チェファは武寧王が待つ楼閣のすぐそばまで行ったのだが、その姿を遠目に見ただけで、結局は彼女も会わなかった。
もちろん、本当は会いたかった。とはいえ、チェファは今の幸せな日々を変えたくなかったのだ。
ところが、とんでもないことが起こった。悪徳高官から悪知恵を受けたチンム公(チョン・テス)が刺客を放って、チェファの一家を襲撃したのである。
一家を支えてきたクチョン(ユン・テヨン)は切られ、隣家の人々も災難に遭った。さらに、チェファが両目を負傷してしまった。
この苦難はチェファ一家をどう変えてしまうのか。さらに、ソルラン(ソ・ヒョンジン)とソルヒ(ソウ)の姉妹の運命はどうなっていくのか。
このように、第10話では『帝王の娘 スベクヒャン』の激動の幕開けとなる重要なエピソードが次々に展開されていた。
その中で、クチョンが多くの刺客に襲われたとき、思わず彼の健闘を祈らざるを得なかった。
チェファが生き残ったのもクチョンのおかげだし、彼はソルヒの父親としても特別な存在だった。とにかく、今までの彼はスーパーマン並みの活躍をしていた。
本当に困ったときにクチョンが現れると、彼は見事に問題を解決してくれた。しかし、今度ばかりは相手が強すぎた。果たして、クチョンはどうなってしまうのか……。
こうして第10話で激しく動いた『帝王の娘 スベクヒャン』。序盤を終えてますます面白くなってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【関連】【『スベクヒャン』の歴史解説】舞台となった百済とはどういう国なのか
前へ
次へ