テレビ東京の韓流プレミアで放送が始まった『帝王の娘 スベクヒャン』。このドラマは、古代の百済(ペクチェ)が舞台になっている。
【関連】テレビ東京で新しく始まった『帝王の娘 スベクヒャン』はどんなドラマなのか
描いている時代は501年だ。当時は24代王の東城(トンソン)王が統治していた。
この王はとても気難しいのだが、臣下として加林(カリム)城の城主となっていたのがペク・カ(アン・ソクファン)だった。彼は王から左遷させられたことを根に持ち、東城王を殺そうとする。そんな序盤で圧倒的な演技力を発揮しているのが、ペク・カの娘チェファを演じたミョン・セビンだ。
彼女は実力派女優として数多くのドラマに出演してきたが、『帝王の娘 スベクヒャン』でも素晴らしい存在感を見せている。
彼女が扮するチェファは妊娠していた。父親は東城王のいとこで佐平(チャピョン/最高位の官職)のユン(イ・ジェリョン)だった。
彼は歴戦で勝利を重ねた勇猛な将軍であったが、チェファが身重であったことを知らなかった。それでも2人は愛しあっていて、いずれ夫婦になるはずだったのだが、すべてをぶち壊したのがペク・カだった。
結局、彼は東城王を殺害した。ユンも賛同してくれると思ったが、逆だった。憤怒したユンはペク・カに自害を迫った。観念したペク・カは自ら命を断ったが、チェファも一緒に死ぬつもりだった。しかし、使用人のクチョン(ユン・テヨン)に助けられて、チェファは悲しみに負けないで生きていくことを決意していく……。
ここまでが、10月27日に放送された第4話までのあらすじだ。
物語の中心にはいつもチェファがいた。彼女は愛する人の子供を産む喜びに包まれていたが、父親の暴挙によって、一転して悲しみのどん底に突き落とされる。それでも父親と一緒に死のうとまで決意したのだが、自分を慕ってくれる男性に助けられていく。
実に感情の揺れ幅が大きい役をミョン・セビンが演じたのだが、彼女は心の変化を繊細に演じてドラマの序盤を感動的に彩っていった。
こうして始まった『帝王の娘 スベクヒャン』。チェファのその後の運命がとても気になる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
■【写真】『帝王の娘 スベクヒャン』のソ・ヒョンジン!こんな時代劇に出演していた
前へ
次へ