【ついに姉妹が再会した『スベクヒャン』】ソルヒの新たな嘘にハラハラさせられる

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古代の百済(ペクチェ)を舞台にしている『帝王の娘 スベクヒャン』。テレビ東京の韓流プレミアで放送されているが、12月13日に第36話がオンエアされた。

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ここでついに「一番肝心な場面」が登場した。それは、王女になりすましているソルヒ(ソウ)が、姉のソルラン(ソ・ヒョンジン)と面会したのである。

それ以前に、ソルヒはソルランがウネ王妃(イム・セミ)の侍女になっていることを知っていた。けれど、自分がソルランの妹だと知られると、自分の立場をすべて失ってしまう。そのことを恐れて、必死にソルランを避けていた。そればかりか、「邪魔者は消せ!」とばかりに殺意まで抱くほどだった。

しかし、それも不可能な情勢になって、狡猾なソルヒも戦法を変えた。実際にソルランに会って懐柔する手段を考えついたのだ。

こうして姉妹の再会が実現した。本来なら、感動的なシーンになるはずだが、『帝王の娘 スベクヒャン』はそれほど単純ではない。ソルヒは感激したように装いながら、何も知らないソルランにまたまた重大な嘘をついた。

無事に再会を果たした姉妹であったが……(画像=©2013-2014MBC)

慈愛に満ちたソルラン

それは、自分こそが武寧王(ムリョンワン/イ・ジェリョンが演じている)の娘だと姉に告げたのである。本当はソルランのほうが武寧王の娘なのに、その事実を決定的に隠した。

さらにソルヒは、自分とソルランが姉妹だと知られると「王女としての立場も危うくなる」と訴えて、姉の口封じを狙った。その巧妙な嘘にソルランもまんまとだまされて、彼女もソルヒと姉妹であることを隠すようになった。

これこそがソルヒの巧妙なやり方だった。

ここまでが第36話の内容だった。『帝王の娘 スベクヒャン』は全72話なので、ちょうど半分が終わった。この時点で姉妹が再会を果たしたが、ソルヒの新たな嘘によって物語は波乱含みで後半に入っていく。

妹に徹底的にだまされているソルランが不憫(ふびん)である。彼女は、自分の命に代えても妹を探そうと必死だった。そんな最愛の妹が実は姉を殺そうとしていたとは……。

『帝王の娘 スベクヒャン』の後半も、ソルヒの悪女ぶりが過激になっていくだろう。慈愛に満ちたソルランを心から応援したい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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