テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月5日で第48話を終えた。いよいよ後半の佳境を迎えてきた。
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このドラマは、二つの「成り代わり」が物語の中心になっている。
最初の「成り代わり」はイ・ジェリョンが扮する武寧王(ムリョンワン)の息子たちのことだ。武寧王は即位したときに、幼い自分の息子と先代王の息子を入れ替えた。それによって、先代王の息子は太子ミョンノン(チョ・ヒョンジェ)となり、実子はチンム公(チョン・テス)になった。武寧王は心を鬼にしなければならなかった。それが先代王との約束を守るための唯一の方法だったのだ。
もう一つの「成り代わり」は、ソルラン(ソ・ヒョンジン)とソルヒ(ソウ)だ。
本来なら、武寧王とチェファ(ミョン・セビン)の間に生まれたソルランこそが王女になって当然なのだが、実際にはチェファとクチョン(ユン・テヨン)を両親とするソルヒが王女になっている。それは、出生の秘密を知ったソルヒが嘘をついたからだ。こうしてソルランは王女になれずに王妃の侍女となっていた。
以上の二つの「成り代わり」は、終盤に向けてドラマを大きく動かしている。
武寧王は、チンム公がソルヒとしきりに会っている事実を知って激怒した。
「今後は絶対に会ってはならない」
そのようにチンム公に厳命した。武寧王としては当然の言葉だ。なにしろ、彼はソルヒとチンム公が血を分けた兄妹と思っている。そんな2人が恋愛関係に陥るというのは親として絶対にあってはならないことだ。
しかし、現実にソルヒとチンム公は血がつながっていない。実際に血がつながっているのはソルランとチンム公なのだが、ドラマではまだその事実が武寧王に伝わっていない。
しかし、どんな形で武寧王のもとで暴露されるのか。そして、それがどれほどの修羅場になっていくのか。
二つの「成り代わり」がすべて明らかになったときが、一番のヤマ場になることは間違いない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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