テレビ東京で放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』は、1月19日の第58話でついに念願の再会が実現した。ソルラン(ソ・ヒョンジン)が父親であるクチョン(ユン・テヨン)にようやく会うことができたのだ。
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かつてクチョンとチェファ(ミョン・セビン)の一家が盗賊に襲撃されたとき、ソルランはクチョンの助けによって生きて逃れることができた。しかし、肝心のクチョンは敵の攻撃を一身に浴びて死んだはずだった。てっきりソルランはそう思っていた。しかし、彼は生きていたのだ。
それも、ソルランとクチョンは故郷の村で劇的な再会を果たした。ソルランは奇跡的に生きているクチョンの身体を確かめるようにグッと抱きしめた。
とはいえ、クチョンは度重なる闘いの中で身体を極度に傷めていた。ソルランは精一杯の看病を続けていくのだが、あまりに心配なことが多かった。
一つはソルヒのことだ。百済(ペクチェ)の王女になりすましているが、そのまま身分が安泰というわけではない。そのことをクチョンもわかっていた。彼は自分の身を犠牲にしてでもソルヒを守ろうとするだろう。そのときにクチョンの運命はどうなるのか。
さらには、ソルランの本当の父親である武寧王(ムリョンワン/イ・ジェリョンが演じている)がクチョンの最大の敵になるかもしれなかった。
いずれにしても、クチョンを親身に看病しているときのソルランに、ひとときの幸せな時間が訪れた。最愛の父親のそばにずっといられるのだから……。こうした場面では、父親のことを心から心配するソルランの優しさがドラマを温かく包み込んでいた。
しかし、そんな時間は長く続かないだろう。波乱万丈な中で生き抜いてきたクチョンは、新たな敵にかならず対峙しなければならない。
そうした運命を考えるとソルランは恐ろしくて仕方がないのだが、ただクチョンの無事を祈ることしかできなかった。
『帝王の娘 スベクヒャン』は終盤に向けてクチョンとソルランの親子愛にスポットが当たってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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