テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』は、2月3日の第69話で出生の秘密が本人たちに完全に知らされた。つまり、太子ミョンノン(チョ・ヒョンジェ)は先王の東城王(トンソンワン)の実子であり、武寧王(ムリョンワン)の息子がチンム公(チョン・テス)だということだ。
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その事実を先に知ったミョンノンがチンム公に伝えた。ショックを受けたチンム公は、武寧王の寝室を強引に訪ね、剣を振り回して国王を殺そうとした。しかし、結局は殺すことができず、わが身の不幸を嘆いた。
その様子を寝室の外で聞いていたのが、ミョンノンとソルラン(ソ・ヒョンジン)であった。
それは、ソルランにとっても衝撃の事実だ。彼女は、ミョンノンを実の兄だと思い込んでいたからこそ、彼との愛をあきらめようとしていた。しかし、実の兄はミョンノンではなくチンム公だったのである。
血縁関係でいうと、ミョンノンとソルランは血がつながっていない。ゆえに、禁断の愛に陥る必要がない。ただし、心配なのは、ミョンノンが太子の座を自ら降りて、王宮から去ろうとしていることだ。
彼は武寧王の実子でないとわかった時点でチンム公に太子の座を譲りたいと思っていた。それゆえ、戦場にチンム公を同行させて過分な手柄も立てさせたのだ。本当に慎み深い男である。
しかし、名君の素質を持ったミョンノンを武寧王は手放したくないはずだ。王にすれば、本当の息子のチンム公は死ぬほど可愛いのだが、国を統治する王の座はまったく別だ。実子だからといって譲るわけにはいかないのだ。
全72話の中で残り3話となった『帝王の娘 スベクヒャン』。焦点は、「ミョンノンが太子の座に留まるかどうか」「ミョンノンと血がつながっていないことがわかったソルランの心境はどう変わるのか」「武寧王がソルランという実の娘の存在にいつ気が付くのか」ということ。見ていてハラハラさせられる話ばかりであり、最終話まで本当に予断を許さぬ展開になってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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