テレビ東京で放送されている『帝王の娘 スベクヒャン』。2月2日の第68話では重要な秘密が本人に暴露されることになった。それは、太子ミョンノン(チョ・ヒョンジェ)の出生の秘密であった。
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ミョンノンは、自分が武寧王(ムリョンワン)の息子だと信じていたのだが、王の側近の告白によって、彼は先王の東城王(トンソンワン)の実子であることが明らかになった。むしろ、チンム公(チョン・テス)こそが武寧王の実子なのである。
こうした出生の秘密を、当のミョンノンとチンム公は知らなかった。それなのに、先にミョンノンが知ることになった。
彼にとっては衝撃の事実である。ミョンノンは憔悴してしまい、大酒を飲まずにはいられなかった。
その後のミョンノンの行動が謎だらけだった。彼は高句麗(コグリョ)との戦いで再び先頭に立つ決意を固めた。周囲が止めたのに、聴く耳を持たなかった。さらには、チンム公を同行させたいという。そこに果たしてどんな意図があるのか。
一方、ミョンノンが武寧王と血がつながっていないことがわかって、立場がガラリと変わるのがソルラン(ソ・ヒョンジン)だ。彼女は武寧王の娘なので、ミョンノンが実の兄だと思っていた。それゆえ、死ぬほど好きなのにあえてミョンノンと距離を取って愛をあきらめようとしていた。しかし、実の兄と妹ではないので、愛の感情を抑える必要がないのだ。
とはいえ、その秘密にソルランはまだ気がついていない。彼女が真実を知ったら、抑えていた感情が一気に燃え上がるのではないか。
あんなに苦しいほどミョンノンを避けようとしていたソルラン。どれほどつらかったことか。その気持ちから解放されるときがまもなくやってくる。その瞬間こそが、ソルランにとって最高の喜びとなるだろう。
悲恋から究極の愛へ。『帝王の娘 スベクヒャン』はソルランとミョンノンのラブロマンスもクライマックスに入っていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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