NHKのBSプレミアムで6月13日から放送されるのが『花郎〈ファラン〉』である。
タイトルにある「花郎」は、新羅時代に有名だった青少年たちの育成組織のことで、その組織がドラマの舞台として描かれていく。何よりも注目したいのが主役のパク・ソジュンだ。
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彼は昨年韓国で大ヒットした『梨泰院クラス』で、パク・セロイという本当に魅力的な主人公を演じて社会現象を起こすほどの人気を集めた。
なぜ彼があそこまで視聴者を魅了したかというと、混迷する時代に大きな夢を持ってはばたく若者をダイナミックに演じたからである。しかも、パク・セロイは仲間をとても大事にして、一緒にみんなで夢を形にしていった。
そのプロセスが見る人たちを熱狂させたのであり、その主人公をパワフルに演じきったパク・ソジュンはいちやく「時の人」になった。
その人気は日本にも波及した。特に、ネットフリックスなどの配信サービスを見た人たちが韓国ドラマの面白さにめざめるうえで『梨泰院クラス』は象徴的なドラマの一つになった。
そんな傑作に主演したパク・ソジュンは、古代の朝鮮半島を舞台にした時代劇で再び魅力的なキャラクターを演じてくれる。
『花郎〈ファラン〉』でパク・ソジュンが演じるのは貧しい境遇から大成していこうとする無名の青年で、周囲に多いエリートたちと一線を画する役だ。
このあたりは、パク・ソジュンも『梨泰院クラス』と共通する存在感を見せてくれる。言ってみれば、企画外の底知れぬパワーをもった主人公を『花郎〈ファラン〉』で彼が演じるわけで、パク・ヒョンシクをはじめとする共演者たちとの演技対決は本当に見ものだ。
それにしても、主要キャストの6人はみんなイケメンぞろいで、これほど華やかな時代劇もかつてなかったほどだ。その中で、ひときわ目立っているのがパク・ソジュンであり、彼の演技とルックスを堪能するのに『花郎〈ファラン〉』は最適なドラマだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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