パク・ソジュンが主演した『花郎〈ファラン〉』という時代劇は、2016年12月から2017年2月まで韓国でオンエアされて大きな話題を集めたが、物語の舞台になったのは古代の新羅時代だった。
最近の韓国の時代劇というと、どうしても朝鮮王朝を舞台にしたドラマばかりで、古代を扱ったドラマはかなり少なくなっていた。
しかし、『花郎〈ファラン〉』は新羅を取り上げたことで重厚な作品になった。なにしろ、「花郎」という、新羅時代の青少年たちの育成組織はとてもユニークであり、題材として申し分がなかった。その中でも、主役のパク・ソジュンが光っていた。
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パク・ソジュンというのは、本当に引き出しが多い俳優だ。彼が演じると、扮するキャラクターがどんどんスケールが大きくなっていく。たとえば、『花郎〈ファラン〉』で演じきったソヌがそうだった。この主人公は固まった枠におさまらないほど多様な面を見せて、物語をグイグイ引っ張っていくパワーを持っていた。
とはいえ、パク・ソジュンが演じたのはエリートではなく、貧しい村の青年だった。それでも、パク・ソジュンが扮するエネルギーに満ち、エリート軍団に対抗して活躍していった。そこがまた『花郎〈ファラン〉』の面白いところだった。
その後、パク・ソジュンは2020年に制作された『梨泰院クラス』によって、絶大な人気を得るに至った。このドラマでは主人公のパク・セロイに扮して、殺された父親の復讐を果たすために外食産業の巨人に敢然と立ち向かっていった。
あのドラマによって、どれだけ多くの人たちが勇気をもらったことか。
そうなんだ。ドラマには人々を大いに元気にする力がある。そのことを『花郎〈ファラン〉』や『梨泰院クラス』が如実に教えてくれる。
これからも、パク・ソジュンはスケールの大きい演技で人々に影響を与える演技を披露してくれることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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