テレビ東京で放送されている『善徳女王』は、9月11日に第7話がオンエアされた。チョンミョン(シン・セギョン)が行方不明になっていたが、彼女を救って都に連れてきたのがキム・ユシンだった。後にオム・テウンが演じていたが、少年時代はイ・ヒョヌが扮していた。
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キム・ユシンは大人になった後に善徳女王に抜擢されて真価を発揮し、いずれは「三国統一の立役者」と言われるほどの超大物になっていく。
そんな彼の有名なエピソードがある。それは、彼が16歳のときの話だ。
当時の新羅(シルラ)は高句麗(コグリョ)や百済(ペクチェ)に攻められて領土を奪われていた。そのことにキム・ユシンは怒っていた。
そこで、キム・ユシンは洞窟にこもって、ひたすら願った。
「私は、戦争が続く世の中を平定したい、という志を強く持っています。天よ、私に力を貸してください」
このようにキム・ユシンが祈っていると、やがて仙人のような老人が現れて尋ねてきた。
「一体、少年がこんなところで何をしているのか」
キム・ユシンは、大物に思える老人に向かってひたすら願った。
「長者に会うことができました。これから私は何をしたらいいでしょうか」
そう尋ねられた老人は黙っていたが、キム・ユシンがあまりにも何度も尋ねてくるので、ようやく語った。
「特別な秘法を授けてあげよう。決して誰にも喋ってはいけないぞ」
キム・ユシンは言われたとおり、深い谷に入って剣を空に突きかざした。
すると、空が曇ってきて、一瞬のうちに霊光が剣を照らした。
感激したキム・ユシンは、「天が力を貸してくれた」と心から思った。彼には「必ず三国を統一してみせる」という力がみなぎってきたのだ。
こういうエピソードが伝えられている。どことなく神話じみているのだが、スケールが大きいエピソードが残っていること自体が、やはりキム・ユシンの大物ぶりを如実に物語っている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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