「同じ人に見えない!!」善人と悪役を自在に行き来する韓ドラ名優たち

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作品ごとにまったく異なる表情を見せる韓国の俳優たち。その“善と悪の振り幅の大きさ”に注目すると、ドラマの楽しみ方が一段と深まる。そんな演じ分けの妙を堪能できる4人の俳優と代表作を紹介する。

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カン・ハンナ(36)

2025年下期の大ヒット作『暴君のシェフ』での究極の悪女像が記憶に新しいが、落ち着いた気品と知性、愛らしさを備え、妖艶な王妃から等身大の純粋なヒロインまで自在に演じ分ける。繊細な感情を表現できる「目の演技」が際立つ。

(写真提供=OSEN)

悪役の代表作:『暴君のシェフ』(2025/全12話)

朝鮮王朝の国王イ・ホン(イ・チェミン)の側室カン・モクジュ役

美貌と聡明さを武器に高位の側室「淑媛(スグォン)」に上り詰めるが、宮中に突如現れた料理人ジヨン(イム・ユナ)を敵視し、排除を企てる。王の寵愛を盾に権力を操る姿は「モクジュこそ暴君」と言われた。

善良な役の代表作:『正直にお伝えします!?』(2024/全12話)

明るく行動力のあるバラエティ番組の脚本家役

思い立ったら即行動する情熱家で、荒っぽいアナウンサー(コ・ギョンピョ)の隠れた魅力を見出し恋に落ちる。困難にも笑顔で立ち向かう姿を、キュートな笑顔でコミカルに演じた。

キム・ソヒョン(26)

「国民の初恋」、「国民の妹」と呼ばれた子役出身で、清純さ、可憐さ、透明感に加え、悲しみや怒りを繊細に演じ、時代劇から現代劇まで幅広く活躍。

(写真提供=OSEN)

悪役の代表作:『太陽を抱く月)』(2012年/全20話)

聡明だが、強い嫉妬心と野心を秘める名家の娘役(子供時代)

世子(セジャ/ヨ・ジング)への報われない恋に苦しみ、父の陰謀に巻き込まれ心を閉ざしていく様子を、当時13歳のキム・ソヒョンが可憐な冷たい微笑で見事に演じ、「悪役をこれほど説得力のある演技で見せた子役は稀」と絶賛された。

善人役の代表作:『恋するアプリ Love Alarm』(2019年/全8話)

心に傷を抱えながら、前向きに生きようとする清純な高校生役

“好き”の感情を通知で知らせる未来型アプリに翻弄されつつ、他人を思いやるやさしさと誠実さを貫く姿が共感を呼んだ。透明感のある演技で、青春の痛みと純粋さを丁寧に描き出した。

パク・ヘジュン(49)

静かな佇まいの中に情熱を秘め、穏やかさと渋み、大人のセクシーさが持ち味。「国民の不倫男」から「国民のお父さん」まで、善悪両極のキャラクターを自然体で演じる。

(写真提供=OSEN)

悪役の代表作:『夫婦の世界』(2020年/全16話)

家庭では優しい夫や父親を装いながら、若い女性(ハン・ソヒ)と不倫で妻(キム・ヒエ)の人生を壊していく会社社長役

愛と欲、虚栄と執着が交錯する複雑な心理を巧みに表現し、視聴者の怒りを買いながらも、人間味のある演技で「国民の不倫男」として強烈な印象を残した。

善良な役の代表作:『おつかれさま』(2021年/全16話)

ヒロイン(ムン・ソリ/中年期)の夫で、クムミョン(IU)の父親役(青年期はパク・ボゴム)

一途で朴訥、寡黙で不器用ながら家族に深い愛情を注ぎ、どんな逆境でも支え続ける姿に韓国中が涙し、「国民のお父さん」と呼ばれた。

イ・ムセン(45)

端正な顔立ちと低く落ち着いた声が印象的。誠実でまっすぐな人間から、非道なサイコパスまで演じ分ける静の演技の名手。大人の魅力と確かな演技力で、作品に緊張感と温もりという異なる印象をもたらす。

(写真提供=OSEN)

悪役の代表作:『ザ・グローリー』(2023年/全16話)

感情の欠落したサイコパス殺人鬼役。

唯一無二のオーラでサイコパス殺人鬼を怪演し、「穏やかな顔で最も怖い男」と評された。笑み一つで不気味さを漂わせ、抑えた狂気で視聴者を震え上がらせた。

善良な役の代表作:『39歳』(2022年/全12話)

余命宣告を受けた恋人を支える芸能事務所の代表役

誠実で穏やかな人物で、恋人(チョン・ミド)の余命を知り、最後深い愛情と包容力で寄り添う。余命宣告を聞いて号泣するシーンは、もらい泣き必至の本作の名場面。

(文=田名部 知子)

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