『イカゲーム』で一気に飛躍したイ・ユミの勢いがすごい。
イ・ユミは11月27日、ソウルのとあるカフェで『力の強い女 カン・ナムスン』のインタビューを行った。
『力の強い女 カン・ナムスン』は生まれながらに超人的な怪力をもつ母娘三代が、江南を中心に起きた麻薬事件の実態を暴くコミカル犯罪劇で、2017年のドラマ『力の強い女 ト・ボンスン』の後続作として製作された。イ・ユミは劇中、タイトルロールのカン・ナムスン役を演じた。
2021年、Netflixオリジナル『イカゲーム』を通じて世界中の視聴者に顔を知らせ、韓国俳優としては初めて「エミー賞」でゲスト賞を受賞したイ・ユミ。2022年は再びNetflix翌年もう一度Netflix『今、私たちの学校は…』でヒットを味わったその後、『メンタルコーチ、チェ・ガギル』(原題)で主演を務め、『力の強い女 カン・ナムスン』で初めてタイトルロールに挑戦した。
イ・ユミは作品について「最終話を見た。9カ月間も撮った作品があまりにも早く終わってしまったので、残念だしもっと見たい。もっとたくさん撮ったと思うので、もう少しだけ見せてほしい。今のところ残念な気持ちが大きい。来週も『カン・ナムスン』を見たい」と話を切り出した。
あまりにも独特だったキャラクターのカン・ナムスン。イ・ユミは「実際に力が強いのかとたくさん聞かれたが、(皆が)思ってるよりは強い。重いのもよく持つ方だ。ある程度はナムスンと似ているのではないかと私一人で錯覚の沼に陥っている」と笑った。「買い物をすると重いものをいっぱい両手で持つ。1.5リットルのペットボトルを3本ずつ入れたのは持てる。力はそれなりに強い」と冗談を言ったりも。
ワイヤーアクションが特に多かった本作。イ・ユミはどのようにこなしたのだろうか。
「最初から全く怖くなかったと言えば嘘だが、撮らなければいけないワイヤーシーンが本当に多かった。撮ることにした瞬間からやり遂げなければならなかったと思い、乗り物に乗るという感覚で気楽でいようとした。『大きな事故になると思うか?』と思いながらロープに身を任せた。後からは、ワイヤーなしでも走れると思った」と笑顔を見せた。
そして「視聴率の良いドラマに出演しながらも、多くの人が私に気づいてくれるとは夢にも思ってなかった。『どうやって私に気づくのか』と思っていた。ところが、最近釜山に撮影に行っとき市場で撮影をしていたら、様々な年齢層の方が私を『ナムスン』と呼んでくれた。その時初めて多くの人がドラマを見ていて、私に気づいてくれているということを実感したようだ」と振り返った。
性格にも変化が…
実際、イ・ユミは『カン・ナムスン』の愛らしさとどれほど似ているだろうか。
イ・ユミは「ナムスンは本当に私より愛らしい。私はただ明るいです。ナムスンはある意味私よりもっと純粋で、もっと澄んだ友達のような感じ。私の中にあった100%を150%まで引き出したと思う」と明らかにした。
また、『カン・ナムスン』はNetflixのグローバルチャートでも好評を得ているが「実は運が良かった。3作品の共通点を探してみると、ジャンルが明確な点ではないかと思う。新しい試み?ゾンビやゲームや超能力的な力、一般的でないものがある意味興行の一つのポイントだったのではないかと思う。そして運が良かったようだ」と自身の考えを述べた。
イ・ユミは「この役を演じながら、『ちょっと明るくなったね』という言葉を聞くことが少しあった。9カ月間演技した結果、悪意のない考えや明るい考えが私にたくさん吸収され、私も明るくなるということをたくさん感じた」と強調。何よりも「ナムスンをやってみたら今後できない演技がなかった。もともとどんな演技でも勇気を出す方だが、このように明るくて澄んだキャラクターを演じてみると、また別の一つを成し遂げたような感じがして、他のことにも勇気を出していいと思えるようになった」と話した。
同時に家族の反応については「私の両親が週末の度に『カン・ナムスン』を見ると言ってくれた。清らかで可愛らしくできてとてもいいと言っていた。ドラマでたくさん泣いて大変なキャラクターを演じる度に面白い、面白くないではなく、見る立場で母がとても苦しがっていたが、愛らしい気持ちで幸せだったと言ってくれて母に感謝した」と母への感謝を伝えた。
独立映画で主に活躍していたイ・ユミの最近の歩みは、以前と確実に変わった。『カン・ナムスン』で初タイトルロールを演じたのも良い例だ。
「サインのお願いが多くなった。サインを送っても、ずっと足りないと言っている。母の周りにこんなに人が多かったのかな?と思うほどだが、それが変化だと思う。母が一人でも多くの人に娘を自慢したがるようだ」と話した。
中学校3年生の時にCMでデビューしたイ・ユミ。『イカゲーム』の前まではエキストラや脇役をしながら耐えてきた。
そんな彼女の原動力は何なのか。
「幼い頃から演技を始めた。自信があった。私に対する信頼の一つが『いつかはできる』だった。その考えが私を支えてくれた。演技するのが面白かったし、こんなに面白いことをしていることに感謝もたくさんした。大変で、諦めたくて、そんな気が全くしなかったわけではないが、一瞬だった。結局演技が面白くてまた戻ってくることになった。だからもっと上手くなりたいし、だんだんオーディションもいい役に立てて。こういう過程がドラマチックに早くは進まなかったが、肌で感じられるぐらい近づいてきた。私が少しずつ成長して比重が大きくなっているということを自然に感じながら耐えた。もう少し良い点を見つけて。そして楽しく演技した」と言った。
イ・ユミがこれから挑戦したい演技について「具体的に考えていなかったが、また別の面白いキャラクターを演じたい。ディープなキャラクターであれ、明るいキャラクターであれ、もう一人の私が惹かれる面白いキャラクターをやってみたい。私も自分が何をするか楽しみになるほど気になる」と笑った。
『力の強い女』シーズン3も出るだろうか。
イ・ユミは「まだそれについては話をしていない。でも、出たらいいな。『力の強い女』ではなく『力の強い男』に対する暗示で終わったので、私も気になる。シーズン3に出られるなら、楽しくやっていけそうだ。呼んでいただけるなら感謝する」と笑いを誘った。
そんなイ・ユミにとって『カン・ナムスン』はどんな作品として残るだろうか。
「私には私を元気にしてくれた作品として記憶に残ると思う。これからどんな演技をしても一番私の肯定的なエネルギーが大きかった瞬間のドラマ、このエネルギーを多くの人々に伝えることができた作品として残りそうだ」と振り返った。
(記事提供=OSEN)
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