テレビ朝日系で、毎週木曜日の午後9時から放送されているドラマ『六本木クラス』。大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』のリメイクであることは有名だ。
梨泰院とはソウルの中心部にある一角で、各国の大使館やアメリカ軍の基地があるため、国際色が豊かなグローバルタウンである。
バーやクラブが立ち並ぶ大人な街でもあり、その梨泰院と共通点が多いことから日本のリメイク版は六本木が舞台になったことは有名だが、今さら聞けないギモンもある。
ドラマの舞台が大人の街であることはわかるが、学園ドラマでもないのにどうして「クラス(Class)」なのか…?と思う人も少なくないはずだ。
ただ、そこには韓国ならではのトレンド・エピソードがある。
そもそも「クラス」は日本では学校などの組を意味するのが一般的だが、韓国では使い方がちょっと異なる。
韓国では以前、イギリスの元サッカー選手ビル・シャンクリーが残した名言「フォームは一時的だが、クラスは永遠だ」が流行った影響で、韓国では数年前からスポーツ選手の実力や価値を「クラス」と表現するようになった。
そしてネット上では意味がさらに転じて、「レベル・地位」の意味合いを強調するスラングに。
劇中で『梨泰院クラス』と聞いて「自由」を思い浮かべたセロイは、お店が梨泰院、いや韓国最高レベルになった未来に思いを馳せたのだった。
ちなみに韓国語のタイトルは「クラス」の正しい韓国語表記じゃなく、ネットでよく使われる書き方にしてスラング感を匂わせるポイントとなっていた。
ただ、スラングとして使われたとはいえ、登場人物一人一人の物語に「階級」「品格」「授業」といった「クラス」の辞書的意味がすべて含まれているのが『梨泰院クラス』のスゴいところでもあると言えるだろう。
文=韓ドラ時代劇.com編集部
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