『王になった男』の都承旨キム・サンギョンは韓国でどう評価されているのか

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『王になった男』で、歴史劇にふさわしい演技を披露しているのがキム・サンギョンだ。

彼は、光海君(クァンヘグン)に直接仕える都承旨(トスンジ)という秘書役に扮している。とにかく、『王になった男』でのキム・サンギョンの演技は際立っている。それは、今まで重要な作品に出演してきた実績がモノを言っているに違いない。

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そんな彼の印象的な作品というと、1つは映画『殺人の追憶』であり、もう1つはドラマ『大王世宗』だろう。

まずは『殺人の追憶』から。この2003年の映画は、今年『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞4冠を獲得したポン・ジュノ監督が、若き日に大ブレークするきっかけになった作品だった。

キム・サンギョン

主役のソン・ガンホが連続女性殺人事件の捜査を担当する田舎の刑事として出てくるが、その捜査を一緒に行なう都会的な刑事として登場するのがキム・サンギョンだった。

彼は名優のソン・ガンホと五分に渡り合って遜色のない演技力を見せていた。

この映画によってキム・サンギョンは一気に名前を売り、本格派の演技力を備えた俳優として認められるようになった。

そんなキム・サンギョンが満を持して主演したのが『大王世宗』であった。

持ち前の重厚な演技力

演じるのは、朝鮮王朝最高の名君と言われた4代王・世宗(セジョン)である。ハングルを作ったことでもよく知られる偉人なのだが、尊敬されすぎていたために実はあまりドラマでは取り上げられてこなかった。それは、恐れ多かったからに違いない。

しかし、韓国KBSが2008年に全86話で『大王世宗』を放送することになった。果たして、世宗の役は誰が演じるのか。韓国ドラマ界でも大変な話題になったが、主役を射止めたのがキム・サンギョンだった。

彼は大変なプレッシャーを感じたことだろう。しかし、彼は持ち前の重厚な演技力で世宗を堂々と演じきった。

特に世宗がハングルを作っていく過程を描いていた場面では、キム・サンギョンの表情にとても説得力があった。まさに名優と呼ばれるのにふさわしかった。

今回の『王になった男』でも、キム・サンギョンは王の秘書役となる都承旨として、歴史に裏付けされた時代劇を巧みな演技力でピリリと引き締めていた。

♢キム・サンギョン プロフィール
生年月日:1971年12月29日生まれ
身長:183cm
星座:ふたご座
学歴:中央大学演劇科
デビュー:1998年MBC『Advocate』

☆主な出演作
『Advocate』(ドラマ、1998年)
『ワンチョ 伝説の英雄』(ドラマ、1999年)
『雪花』(ドラマ、2000年)
『警察特攻隊』(ドラマ、2000年)
『洪国栄』(ドラマ、2001年)
『弁護士たち』(ドラマ、2005年)
『大王世宗』(2008年)
『恋する国家情報局』(ドラマ、2010年)
『ホワイト・クリスマス』(ドラマ、2011年)
『家族なのにどうして?』(ドラマ。2014年)
『チャン・ヨンシル』(ドラマ、2016年)
『王になった男』(ドラマ、2019年)
『チョンイル電子ミス・リー』(ドラマ、2019年)

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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