今回は前編に続く2回目。『イ・サン』で正祖(チョンジョ)を演じたイ・ソジンは、同ドラマが人気を得た要因について、「今の時代は、正しいリーダーに対する人々の願いが大きいようです」と語っている。
なお、このイ・ソジンのコメントは2013年のインタビューのものである。
――現代劇と時代劇、どちらが演じやすいですか?
「本人ではない他人の人生を表現する演技というのは、時代劇であろうと現代劇であろうと別段違わないので、どちらか一方がより易しいとか難しいと言うことはできません。ただ、時代劇の場合には、服装であるとか、あるいはソウル市内で撮影することができなくて、移動距離が遠いとか、そういう部分では、現代劇より大変な苦労があるかなと思いますね」
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――武官・将軍・王様と演じられましたが、興味のある歴史上の人物は?
「私が演技した人物たちは、私にとってすべて興味深い人物です。シナリオをもらって、私がその人物に興味を感じることができなかったら、その作品を選択することができなかったはずですから……」
――『イ・サン』は特に日本で人気ですが、それはなぜだと思いますか?
「実は韓国内でも同じなんですが、今の時代は、正しいリーダーに対する人々の願いが大きいようです」
――確かに正祖(チョンジョ)は朝鮮王朝時代の名君ですね。
「ええ。国王の中でも正しい政治と情け深く寛大な性格で歴史に残っている正祖大王の一代記は、最近、この時代が願うリーダーの姿だったりしたようです。そんな点が印象的で、人気を集めることができた理由だったのだと思っています」
――イ・ソジンさんが感じた正祖の魅力は?
「やはり人間らしさではないでしょうか。王としての役割も立派にこなすけれど、幼なじみとの友情、臣下との信頼関係、愛する女性との関係、そして家族との絆など、周辺人物との人間関係が、それぞれの人に心から相対していることを感じさせる、そうした部分が魅力のようですね」
――『イ・サン』で一番表現したかった正祖のキャラクターは? 例えば、王として生きる孤独、ソンヨンとの恋、政敵との戦い、改革への情熱、リーダーシップなどの中でどれですか。
「今、例として挙げてくれたすべての内容が、全部含まれるでしょうね(笑)。でも、どうしても1つだけピックアップするとしたら、ソンヨンとの愛の話ですね。伝統的な時代劇が見せてくれる硬くて通俗的なメロドラマではなく、現代劇で見られるような、胸がドキドキしてロマンチックな恋愛を表現したと思います」
中編はここまでです。果たして、後編でイ・ソジンは時代劇についてどんなことを語っているのだろうか。
文=大地 康
♢イ・ソジン プロフィール
生年月日:1971年1月30日生まれ
身長:178cm
星座:みずがめ座
デビュー:99年SBSドラマスペシャル『波上の家』
出身校:ニューヨーク大学経営学科
☆主な出演作
『波上の家』(ドラマ、1999年)
『彼女の家』(ドラマ、2001年)
『チェオクの剣』(ドラマ、2003年)
『火の鳥』(ドラマ、2004年)
『恋人』(ドラマ、2006年)
『イ・サン』(ドラマ、2007年~2008年9
『階伯』(ドラマ、2011年)
『本当に良い時代』(ドラマ、2014年)
『結婚契約』(ドラマ、2016年9
『トラップ~もっとも残酷な愛~』(ドラマ、2019年)
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