ドラマ『冬のソナタ』の放送が12月13日からBSテレ東で始まっている。今年は韓流20周年の記念すべき年。その掉尾を飾るのが『冬のソナタ』というわけだ。
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このドラマは様々な話題を提供してくれたが、特に強調したいのがロケ地の素晴らしさだった。まさに、主人公のチュンサンとユジンの純愛にあらたな息吹を与えていたのがロケ地の風景であった。
たとえば、初対面のチュンサンとユジンがバスから降りた春川(チュンチョン)の停留所、2人が心に残るデートを楽しんだ雪の南恰島(ナミソム)、記憶が戻ったチュンサンがユジンとの結婚を決めた冬の竜平(ヨンピョン)、別れを決意したチュンサンがユジンを誘って行った楸岩(チュアム)海岸なと……。
美しい映像の主役は間違いなくこれらの風景であったし、その風景の中でチュンサンとユジンの純愛は一層光り輝いていた。
映像美に定評があるユン・ソクホ監督のことだから、十二分に検討したうえでロケ地を選んだはずである。そうであるならば、ロケ地をひととおり回ることで、『冬のソナタ』の二転三転したストーリーが見た人の中で完結するかもしれない。
南恰島からすべてが始まった
なぜなら、どんなに『冬のソナタ』を愛した人でも、まだジグソーパズルに欠けている部分があるからだ。ユジンが拾った一つのピースによってチュンサンのジグソーパズルが完成したように、『冬のソナタ』というジグソーパズルをロケ地探訪というピースで空白を埋めていけば、それですべてがパーフェクトに完結する。
とりわけ、『冬のソナタ』のロケ地の最高峰は、やはり南恰島である。このドラマは韓国 KBSで2002年1月から3月まで放送されていたが、最初の撮影が行われたのが2001年12月の南恰島だった。ここは、ソウルから東北方面に60キロほど行ったところにあり、北漢江の中州の島になっている。
その南恰島からすべてが始まった。間違いなく、韓国ドラマのロケ地の中で、多くの韓流ファンが訪れたナンバーワンの聖地だと言えるだろう。
文・写真=康 熙奉(カン・ヒボン)
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