2016年は「韓国時代劇の豊作の年」としてよく知られている。この年には時代劇ランキングの上位に入ってくる『オクニョ 運命の女(ひと)』『雲が描いた月明り』『花郎〈ファラン〉』『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『テバク~運命の瞬間(とき)』などが作られている。本当にすばらしい時代劇がたくさん作られて活況を呈した年であった。
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その中で、豪華キャスティングの双璧と言われたのが『花郎〈ファラン〉』と『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』だった。この両作品は何かと比較される傑作だが、今回は出演者に的を絞ってみよう。
『花郎〈ファラン〉』はKBSで放送された全20話の時代劇で、新羅(シルラ)時代の若者たちの育成組織「花郎」が舞台になっていた。
とにかく、古代らしいスケールの大きい歴史が題材になっていて、新羅が「花郎」によって強国になっていく過程がスリリングに描かれた。
出演者と役名は次のとおりだ。パク・ソジュン(ソヌ=ムミョン)、パク・ヒョンシク(ジディ=真興王)、V〔BTS〕(ハンソン)、SHINeeのミンホ(スホ)など。他にも、ト・ジハンとチョ・ユヌという若手俳優が加わっている。6年前のドラマだが、今から見ても「オールスター級のドラマ」と言い切ることができる。
一方、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』はSBSで放送された全20話の時代劇で、ヒロインのIUが現代から高麗(コリョ)にタイムスリップして皇室で暮らす女性に成り代わってしまう役を演じていた。
男優陣の顔ぶれが凄い。イ・ジュンギ(ワン・ソ)、カン・ハヌル(ワン・ウク)、ワン・ウン(ベクヒョン/EXO)の他にもナム・ジュヒョクが出演していて、彼らがそれぞれ皇子に扮して個性を競っていた。
物語の中でIUが演じたヘ・スが特に惹かれたのは、第4皇子のワン・ソと第8皇子のワン・ウクだ。イ・ジュンギとカン・ハヌルが見せた演技対決は、本当に華やかで見応えがあった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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