月曜日から金曜日までテレビ東京で朝8時15分から放送されているのが韓流プレミアだ。とても良質の時代劇がよく放送される枠なのだが、9月9日(金)からは新たに『哲仁王后』がオンエアされることが発表された。
【写真】『哲仁王后』のシン・ヘソン、男性の魂が入った王妃の役作りに注目!
とてつもない朗報だ。
ドラマ『哲仁王后』といえば、韓国tvNで2020年12月から放送されてから、凄まじい人気を得た大ヒット時代劇なのである。視聴率の最高は韓国首都圏で20%を越えてtvNドラマ史上で5番目の高い記録を達成。数字でも人気の高さがうかがえる。
なぜ『哲仁王后』はこれほど視聴者から注目を集めたのか。
それは、設定がとても奇抜で面白かったからである。なにしろ、現代韓国に生きている自由人で大統領官邸のシェフを務める男性が、突発的な事故によって朝鮮王朝時代の王妃の身体に入り込んでしまう、という奇想天外なストーリーが『哲仁王后』の持ち味である。
とはいえ、単純なキワモノではない。演出したのが、あのメガヒットした『花郎<ファラン>』のメガホンを取ったユン・ソンシク監督だ。この才能あふれる監督が、本当に演出力が生きた自信作を作り出している。
主役は、高視聴率女優の異名を持つシン・ヘソンと、『愛の不時着』でも注目されたキム・ジョンヒョン。2人は哲仁王后(チョルインワンフ)と国王の哲宗(チョルチョン)に扮するが、哲仁王后には現代韓国の男性の魂が入り込んでいるので、彼女は本来なら高貴な王族女性のはずなのに、言動は現代韓国の奔放な男そのものになっている。
そんな愉快な姿を演技力があるシン・ヘソンが巧みに演じるので、本当にユニークで可笑しくて仕方がない。まさに、抱腹絶倒の面白さになっている。一度見たら、絶対にやみつきになる。
かくして、『哲仁王后』は韓国で「フュージョン・コメディ時代劇」と称されるほどの傑作となり、視聴率がぐんぐん上昇したのである。
そして、いよいよテレビ東京で待望の放送開始となった。本当に、9月9日からのスタートがとても楽しみだ。
文=大地 康
■【写真】シン・ヘソン主演の『哲仁王后』のモデルとなった王妃はどんな人?
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