NHK・BSプレミアムで放送中の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、韓国で誰もが知っている有名な昔話がモチーフになっている。それは、「ピョンガン王女と馬鹿のオン・ダル」のことなのだが、まさにドラマもキム・ソヒョンが演じるピョンガン王女とナ・イヌが扮するオン・ダルが昔話のような展開になってきた。
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特に、1月23日に放送された第12話で出てきた「やせた馬を買う」というところピッタリ同じだ。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では、兵の整備に取り組んだピョンガン王女が馬をそろえるとき、「立派な馬でなく、やせた馬を買おう」と提案する。周囲は驚くのだが、ピョンガン王女には目論見があった。それは、「やせた馬は安く買える。しかも、しっかり世話をすればたくましくなって役立つ」というものだった。
同じような描写が昔話にもある。
それは以下のようなことだ。
「変わり者のピョンガン王女は16歳のとき、国王が勧める縁談を断って、周囲から馬鹿と呼ばれていたオン・ダルの嫁になろうとした。信じられないオン・ダルはピョンガン王女の申し出を固辞したが、彼女は真剣に説得してオン・ダルの妻になった。その際、ピョンガン王女は持参金をオン・ダルに差し出し、『みんなが相手にしない貧弱な馬を買いましょう』と言った。そのほうが安く買えるからだ。そして、ピョンガン王女が立派に育てて馬が丈夫になり、オン・ダルはその馬で国王主催の狩猟大会でトップの成績を挙げた。こうしてオン・ダルは国王から信任を受けるようになった」
以上がピョンガン王女とオン・ダルの有名な昔話である。
『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』はこの昔話をストーリーの中で巧みに生かした。
今後、ピョンガン王女が買った「やせた馬」はどのように変わっていくのか。昔話と同じ展開になるならば、ピョンガン王女が立派に育てた馬でオン・ダルが闘いで大活躍することになるだろう。
後半を迎えてストーリーもますます面白くなってきた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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