『トンイ』の撮影でパク・ハソンが苦労した演技とは?

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2010年に放送されたハン・ヒョジュ主演の時代劇『トンイ』。このドラマの主人公であるトンイとは、淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)のことである。

さらに淑嬪・崔氏は、朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)の側室となった女性で、21代王・英祖(ヨンジョ)の母親でもある。

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彼女の波乱万丈の半生を描いた『トンイ』で、女優のパク・ハソンが演じたのは粛宗の二番目の正室の仁顕(イニョン)王后だ。

ドラマの後半で、女優のイ・ソヨン演じる張禧嬪(チャン・ヒビン)の策略によって、王宮を追われた仁顕王后が王宮に戻るシーンがある。

パク・ハソンにとって、そのシーンを撮影する際に雨に降られたり、涙を流す演技がうまくできなかったりと色々大変だったという。

パク・ハソン

女優としての成長

3、4日かかけて何とか取り終えたパク・ハソンだが、NGの連発で思うように演技ができなかったことにショックを受けてしまった。

それによって、すっかり女優としての自信を失ってしまったパク・ハソンを励ましたのが主演を務める女優のハン・ヒョジュだ。

彼女は、NGばかり出しているパク・ハソンの様子を見て、休憩を取らせるようにとイ・ビョンフン監督に言ってくれたという。

ハン・ヒョジュ自身を同じく疲れているはずなのに、自分のことを気遣ってくれたことに対して、パク・ハソンはとても感謝した。

その後も、仁顕王后を演じるにあたって張禧嬪との争いのシーンの撮影のときは悲しくなったことなど、複雑な思いを抱いていたパク・ハソン。

彼女にとって最後の出番となる仁顕王后が世を去るシーンの撮影が終わると、やはり寂しさが表に出てしまったようで、撮影後に開かれたパーティで泣いてしまったようだ。

こうして、様々な辛い出来事を乗り越えて仁顕王后を演じきったパク・ハソン。それもあってかドラマの中での彼女の演技は本当に見事なもので、思わず見入ってしまうほどだった。

今後も、彼女は女優として大きく成長した姿を見せてくれることだろう。そのときがとても楽しみだ。

文=大地 康

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