2007年に韓国で放送された『太王四神記』はペ・ヨンジュンが高句麗時代の英雄を演じたドラマだった。ペ・ヨンジュンの雄姿に心がときめいた人が多かっただろうが、彼を取り巻く共演陣もとても良かった。
その中で、特に注目されたのがイ・ジアだった。彼女はスジニ役というキャラクターに扮していた。
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『太王四神記』を演出したキム・ジョンハク監督は、ペ・ヨンジュンの相手役をキャスティングする際に、活躍している女優や新人を問わずオーディションを何度も行なっていた。その中でピカイチの存在感を持った女性としてイ・ジアが選ばれた。
彼女はもともと、ロサンゼルスの大学でグラフィックデザインを専攻していたこともあったという。
「美術を専攻していた女性だけあって、さまざまな色を持っており、言葉だけでは表現できない豊かな魅力もあります。台本と役柄もきちんと理解できる聡明さも大抜擢の理由です」
キム・ジョンハク監督はそう評していた。その言葉通り、イ・ジアは『太王四神記』で役柄をしっかり演じきり、視聴者からも好評を博した。
特にスジニという役は、ペ・ヨンジュンが演じるタムドクにからむ場面が多かった。そのとき、タムドクに向けられる視線には恋心を抱く女性の繊細さが表れていた。やはり、イ・ジアは非凡な才能を持っていた。そして、『太王四神記』で知名度が飛躍的に上がり、その後も様々なドラマに出演してきた。
最近でイ・ジアの演技が特に光っていたのが『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』だった。
このドラマでイ・ジアは、主役のイ・ソンギュンが演じたパク・ドンフンの妻を演じた。弁護士で仕事が忙しく、夫とは夫婦仲が冷めきっていて、しかも、他の男性と浮気までしていた。
そんな女性をイ・ジアは冷静かつ繊細に演じていた。何よりも、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』は作品性がとても高く評価された傑作だが、その中でイ・ジアの演技はとても良かった。
『太王四神記』から10年以上が経過したが、今もイ・ジアは美しい女優として存在感を高めている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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